このところ頻繁に "調査捕鯨船" に関する報道を見かけますが、それを見ていた娘の口からは "シー・シェパードのやっていることは確かに問題だけど、日本の調査捕鯨のやり方にだって問題があるらしいよ" というような発言が飛び出してビックリでした。 なまじ環境学なんかかじったせいなのか、それとも異国の地で違った見方をしてきたせいかのか判りませんけど、こうした報道を聞き流すのではなくて "問題視" できるだけの意見を持っていることは良いことのように思えます。
が、私の方は表面的な知識しか持ち合わせていませんので 「そうなのぉ〜?」 くらいな返事しかできませんでした。 言われてみると確かに、どうしてこれほどに世界から槍玉に上がっている調査を続けなくてはならないのか不思議です。 「生態系を守る上で、増えすぎてしまった種類の鯨しか捕っていないし、それをそのまま放置すると秋刀魚などの漁獲量にも影響がでるから」 と言った日本の言い分を、そのまま素直に信じても良いものなのでしょうか。
今、世界の海では大変な変化が起きているというニュースを、つい最近見たばかりなのですが、大型タンカーなどが重量調整のために異国から持ち帰ったり、また逆に持ち込んだりした海水のせいで、本来は "その国" に生息していないはずの生物が大量に蔓延る姿は異様でしたよ。 いまや生態系をみだしているものを一つに特定することなんて不可能なのでは? という気がする中での鯨の捕獲は、調査という名目のままに続けても良いものなのでしょうか。
オーストラリアでは増えすぎたカンガルーを "生態系を守るため" に殺しているなんて話も聞くし、外来種によって "日本のメダカは絶滅する" かもしれないなんていう特集も見ました。 温暖化は加速するし、生態系は大きく乱れてきている今だからこそ、より大きな視野で動いていく必要が出てきたんじゃ〜なかろうか... って気もしませんか?
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