新年早々テニプリバカップルギャグ?SS塚リョです。 - 2003年01月01日(水) 新年、明けましておめでとうございます。 無事に(?)年越しました。今年も見捨てないでください。…今年もよろしくお願いします…。 では、もうバカとしか言いようのないような恥さらしSSを…。だからリク…ゴホゴホ。 完璧バカップル。手塚がかなり情けないし、王子が乙女入りそうだし。ま、一応アニメバージョンでお願いします。 人を憐れむような目で見ないで下さいますよう、お願いします。 題名からして、かなりふざけてますので白抜きです。 題名で引いた方は逃げてください。 『ザ☆初夜〜ザッツ攻防戦〜』←ふざけすぎ。 「………」 「………」 カコオォン…… 「…………」 「…………」 カッコオオォォンン… 月は遥か遠くの太陽から、その身に光を一身に受け、地球上を明るく綺麗に照らしている。月を覆い隠す、厚い雲も今日はなりを潜めているせいか、殊更光が強く感じられる。風もやさしく穏やかで、月見にはもってこいの夜である。 電気を灯していない真っ暗な暗闇の部屋にも、カーテンの隙間から月光が入り込む。カーテンを開ければ、月の光が部屋いっぱいに広がり、いつもの部屋が一変して、神秘的な空間となる。 ぶっちゃけ言えばまん丸お月さん。綺麗な満月の夜だった。 しかし、 「……」 「……」 この景色に心を和ませる余裕もない二人がいた。 カーテンからもれる月光に目もくれず、先程から静かに響いる獅子おどしの音にも耳を貸さず。 お互い、目の前にいる相手をじっとみつめ…… 「………」 …カコォン…… 「………」 …というよりは、目を逸らしたら負けだと言わんばかりに睨みあっている。 「…………」 「…………」 睨みあいは平行線を辿っていた。 そもそもこの二人は睨みあいをしているのか(というか誰だよ) それは少しばかり、これまでの経緯を話さなければならない(すっとばし可) 二人―手塚と越前は、四月にそれはまあ運命的な―でもないが、とにかく出会った。 お互いの第一印象はそれほどでもなかった(ただ、越前の場合は、いきなりグラウンド20周させられた為、あまり良くなかったと思われる) …いや、手塚のあまりにも中学生離れした外見には、越前は少なからず驚いたと推測される。 それからは暫くは、ただの先輩後輩の関係だった。 まぁ、手塚の方が早い段階から越前の事を気にしていたのには間違いない。無論、テニスに関してだが。 越前は1年でありながら、四月のランキング戦で青学レギュラーになった。1年で四月からもうランキング戦参加。それを決めたのは、他ならぬ手塚だ。多分、自分の経験を踏まえてそうしたのだろう。が、真偽は定かではない。 手塚は越前の試合を見ていて、越前のプレイスタイルが、父親―伝説のテニスプレーヤー・越前南次郎のコピーと気付いた。 それでは越前自身にとって、いずれネックになってしまう―そう思ったのかどうなのかは分からないが、このままでは越前がダメになると手塚は思い、試合をする事を決意した。 手塚は越前を呼び出して、ボールを投げ渡して試合を申し込んだらしい それでは、その光景を見ていた大石に話してもらうことにしよう。 大石「試合申し込み…というかもう一種の告白だったんじゃないか?」 ―告白…ねぇ。それで? 大石「それでって……。越前も少しからず驚いていたと思うよ?まさか手塚から試合を申し込まれるなんて、思ってもみなかっただろうし」 ―ふんふん、それはそうだろうな。 大石「ったく…ヒジが完治したばかりだったのに…」 ―まぁそれはいいとして。 大石「……。でも何でボールを渡したのか今でもよくわからないんだ」 ―大石、それはただのボールではないはずだ。 大石「え?一体何のボールなんだ??」 ―ボール…それは手塚の隠れた告白…。すなわちエンゲージボール!! 大石「エンゲージ……。いや、それはどうかと…」 ―じゃあ他に何がある? 大石「………ないな」 ―エンゲージボールに決定だな。すまんな、大石。付き合わせて。 大石「いや、別にいいよ。…本当にエンゲージボールにする気か…」 ―という訳で、越前は手塚から貰ったエンゲージボール(決定事項)を肌身離さず、風呂場まで…。よほど気になっていたらしい。腐女子にとってはうれしいシチュエーションなのだろうか。 かくして(?)手塚と越前は試合をした。 越前得意のツイストサーブをあっさり返され、「通用しない」と軽く挑発。これは印象付けの台詞であろう。 手塚は本気だったらしい。あの伝家の宝刀のドロップショットまで持ち出したのだ。越前はやる気を見せるも惨敗。 その日から、二人は余計に互いを意識し始めたのだった―。 先に行動を始めたのは、やはり越前だった。 直球ストレートに想いを手塚に打ち上げるのだが、手塚本人に一蹴されてしまった。その時、手塚も越前と同じような気持ちだったが、手塚の理性がそれを許すはずが無く、拒否をしてしまったのだ。 それでも諦めないのが、1年ルーキー。 事ある毎に猛アタック。 そして、手塚も事ある毎に追い返す。 それが暫く続いて、手塚は腹をきめたのかはたまた観念したのか。越前の気持ちに応え、晴れて二人は付き合いだした。 二人は付き合っている事を(特に手塚)他人には秘密としているが、部活の中では完璧に公認カップルとなっている。公然とした秘密として、二人を茶化さない事が部員の中の暗黙のルールとなっている。越前はその事に気付いているらしいが、手塚は全く気付いていない(つまりは鈍感) そんなこんなで現在にいたっている。 しかし、何も進展のない二人。 いいかげん、部員がやきもき(するのは何かおかしいが)する中、とうとう手塚が動き出した。 手塚が越前を家に呼んだらしい。しかも泊まり。 手塚にしては上出来である。 越前も待ってましたとばかり―とは言いづらい普通の表情で、頷いた。 しかも! お約束なのか、その日手塚家には両親、祖父、共に不在。 つまり、今の手塚家は、手塚と越前の二人しかしない。 要は、(仮ながらも)手塚家は二人の城!! 二人しかいないのだ。ヤる事はただ一つ(下品) 今夜は、二人にとっての初めての夜。 初夜だ(断言) 本当ならばその様子も見て記録したい所だが、生憎今夜は無理なので断念。 まぁ、明日の部活の様子から考察する事にしよう。 by乾(乾かよ!) 「……」 「………」 睨みあいをし始めてから、どれくらい時がたったのだろう。 相変わらず黙りこくったまま。 時計の秒針の音が鮮明に聞こえる。 「……何で正座してんだろうね、俺達」 「……そうだな」 そう、二人は行儀よく正座をしていた―ベッドの上で。 「…いい加減やめない?」 「そうだな…」 やっと二人は睨みあいを止めて、足を崩した。 二人とも、風呂に入ってはいたが、長いこと睨みあいをしていたもんだからすっかり冷えてしまっていた。 「…寒」 指先が冷たい。頬に当ててはみても、頬も冷たい。完璧に湯冷めだ。 リョ―マはちらりと横目で手塚を見た。 ただ、目を伏せているのが分かる。 ただでさえ、整った顔立ちだ。光に照らされてより一層引き立つ。光と影のコントラスト。 綺麗すぎるな、とリョ―マは思った。 「…なんだ?」 手塚は視線に気付き、顔を向けた。逆光でよく表情が見れない。 「…いや、別に…」 見惚れてた、なんていえる訳が無い。 リョ―マは何だか照れくさくなって俯いた。 そっと、手塚はリョ―マの頬に触れた。 触れた瞬間、リョ―マは体を震わせた。 「……」 「……」 それでも互い無言のまま。 触れた頬は冷たかった。 「…寝るか」 触れるのを止めて手塚はそう言った。 リョ―マはハッとして顔を上げた。 「…寝るって普通に?」 「…寝るに普通も何もないだろう」 その返答にリョ―マはカチンと来た(こっからおかしくなります) 本気で普通に寝る気だよこの男は。 ムカムカしてきて、リョ―マは手塚を力強く押し倒した。 「…何のつもりだ」 「こっちの台詞だっての。人がせっかく泊まりに来たのに何だよそれは!」 「……話が見えない」 その言葉にリョ―マは完璧に頭に来た。 手塚に思いっきりのしかかって、顔を近づける。 「人がせっかく覚悟決めてきたってのに…普通に寝る?冗談じゃないね」 「………」 手塚は黙った。 手塚も覚悟(?)を決めてはいるが、どうも体が動かない。要は意気地なし。 ただ、リョ―マの文句を聞くしかない。 「それとも何?やっぱ男同士だから出来ないって事?」 「いや、そうではない…」 「じゃあ何」 「……」 どうしてこう答えにくい質問ばかりよこすのか。 黙秘するしかない。それがリョ―マを怒らせる事は知ってはいるが、仕方が無い。 リョ―マは、手塚の態度にまたもやカチンときて、目を細めた。 するといきなり、手塚の服に手をかけた。 「…何する気だ」 いつも違う様子に、手塚は不思議に思った。というか悪寒がした。 「…俺達、男女の役割決めてないよね…」 悪寒ブラボー(?) ぞくりと背中にまた悪寒が走る。 「…と言うと…?」 恐る恐る相手に問う。 その相手はニッコリと笑って、 「俺が攻めでもいいよね」 ちょっと待て。これは塚リョではなかったのか。というか何で途中に乾がでばっているんだ、このSS。 あまりのことに、手塚は混乱して訳の分からない事が頭を駆け巡った。 その間に、リョ―マは手塚の服を脱がし始めていく。 とにかく、手塚は自分の置かれている状況を考えた。 1.越前に押し倒されている。 2.服を脱がされている。 3.というかこのままでは喰われる。 4.すなわち、自分の貞操の危機である。 それは嫌だ。 そう思って、手塚はリョ―マの肩を掴んで、ぐるっとベッドに押し倒し返した。 リョ―マは鼻で笑って、 「…何?嫌な訳?」 と手塚に訊いた。 「そうだ」 間髪いれず、答えが返ってきた。 「…何でこういう時に限って即答…」 いつもは間があるのに、こういう質問に限って早い。 というか形成逆転。 貞操の危機は、リョ―マに移った。 最初は痛いらしい―そんなことはもう知ってはいる。が、まさか自分が痛む側にくるとは。付き合い始めた頃から、いずれそうなるだろうとは思ってはいたけれど、やっぱり怖い。 「ね、やっぱ普通に寝よ?」 途端に弱腰である。 しかし、手塚はどこうとしない。 「…もう黙れ」 それと同時に、手塚はリョ―マの唇を塞いだ。 リョ―マは拒む事が出来ず、ただ受け入れた。 手塚の指が、リョ―マの服にかかる。 リョ―マは思わず目を瞑った。 心臓の鼓動が大きくて早い。相手にもその音が聞こえているんではないかと思うほどだ。 手塚の唇が少しずつ下に降りていっている。 リョ―マは目を瞑ったまま、怖い気持ちを必死に抑えながら耐えていた。 正直くすぐったい。 手塚の手がリョ―マのズボンにかかった時、思わずリョ―マは手塚の肩を思いっきり押した。 「……何だ?」 顔を上げ、訊いた。 行為を途中でストップさせられてすこしご立腹の様子。 「あ、いや…」 「…続けるぞ」 …ヤル気満々だよこの男。 「だー、ちょっ待ってって!」 「…一体何なんだ。覚悟、決めたんじゃなかったのか?」 「覚悟決めてるってば」 「いいんじゃないか」 「だーかーらー!」 「早く言え」 「何で俺が受けなの」 「………」 ちゃんとコトに及ぶまで、あと1時間と27分。 劇終。 忘れましょう。 ...
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