日々、腐女子的に生きているのであります。...まいまい子

 

 

リクSS塚リョ(ていうか1ヶ月経ってる/死)シリアス3(いつになったら終るんだ) - 2002年12月23日(月)





          『肯定と否定の差』



  「………暇」
  リョ―マは思わず口に出した。
  

  この前、ウダウダと考えてやっとだした結論。 
  
  あの人の本心が聞きたい

  そうと決まったら、いてもたってもいられなくなった。
  次の日の授業なんて上の空で全く聞いていなかった(いつものことだが)


  そう決心した日に限って図書当番だった事にリョ―マは気がついた。。
  誰もいない図書室を見回して、リョ―マは軽く溜息をついた。誰もいない空間は、当り前だけどすごい静かで。外から聞こえてくる色々な音。それとここの空気とが混じりあって、『図書室』という空間が出来ているように思えた。
  ここはとても好きなのだが、今日だけは早く出たかった。
  「…誰も来ないなら閉めときゃいいのに…」
  閉館時刻だと部活に出られない。例え出られたとしても、ウォーミングアップだけですぐ終ってしまう。
  あの人に、聞く事が出来ない。
  あの人に、近づく事さえ出来ない。
  そう思うたびに、どんどん焦燥感にかられていく。
  「もう閉めよ」
  どうせもう誰も来ないだろうから、閉めたって別に大丈夫だろう。
  リョ―マは戸締りをする為に、カウンターから立ち上がった。


  「これで終わりっと」
  最後の窓の鍵を閉めてそう言った。
  外からの音を遮断すると、ここは本当に音をなくす。床には絨毯が敷いてあるから足音は吸収される。ここまで『音』がない世界はそうそうない。
  リョ―マは一息ついて、天を見上げた。何の変哲もない天上を。
  早くここを閉めて?
  それで?
  自分の迷いがそこに見える。
  あの人に早く会って聞いてどうするのだろう。答えを聞いて何になるのか。答えの内容はどうであれ、結局は何も変わりはしないのではないだろうか。
  リョ―マは眼を力強く瞑って、首を横に振って否定した。
  あれこれ考えるのはよそう。
  そうは分かっていても浮かんでくる考え。
  もう泥沼だ。
  リョ―マは壁に寄りかかりながら、その場に座り込んだ。
  聞きたい自分と、聞きたくない自分。
  「うざ……」
  自分の心がうざったい。

  その時、どこかで音がした。
  ―本を閉じる音。
  いつもだったら聞こえるわけがないが、この静かな空間ではハッキリと耳に届いた。
  「…誰かいた…?」
  今日、出入りした奴なんかいた?
  不思議に思ってリョ―マは立って、探した。
  閉めようと思っていたのに人がいるなんて。一人でもいたら閉める事なんてできない。
  イライラしながら図書室を見回った。
  準備室に近い、誰も来ないような所に思いがけない人を見つけた。
  
 
  「……部、長……」
  

  そこには、手塚がいた。  
  リョ―マの存在に気付いても、本から視線を動かさなかった。
  

  「な、んで…いるんスか」
  「…いてはいけないのか」
  「いや、そうじゃないけど……」


  いるなんて、カケラも思っていなかった。
  てっきり部活に出ているとばかり思っていた。
  
  ここしかない。

  今、この場で聞くしかない。
  リョ―マは意を決して、手塚に近づいて行った。


  「…なんだ?」
  近づいてきたリョ―マに、手塚は本を捲りながら問う。
  リョ―マは手塚を見上げて今まで聞きたかった事を口にした。 
  「何で…あの時俺にキスなんかしたの?」
  その問いに、手塚は本を捲る手を止めた。眼を細めているのにリョ―マは気がついた。
  いきなり、核心をつくのは良くなかったか。
  それでも聞きたいのは本心だ。意味不明な文章書くな俺。支離滅裂にも程があるってばよ…。
  「………」
  手塚は答えようとしない。
  しばし、沈黙がそこに居座った。
  「……忘れろ」
  短くそう返ってきた。
  その言葉に、リョ―マはイラついた。
  また、なかったことにしようとしているのか。忘れさせようとしているのか。
  「逃げないでよ」
  リョ―マは手塚に詰め寄った。
  手塚は本からリョ―マに視線を移した。
  「…逃げてなどいない」
  「逃げてる。なかったことにしようとしている。事実を消さないでくれません?」
  「…………何が言いたい」
  「俺はただ、理由が聞きたいだけ。そりゃ部長の事が好きだけど、いきなり訳もわからないでキスされるなんて気になって仕方ないからね」 
  「…………」
  再び手塚は黙った。
  「…お前は何か勘違いしているだけだろ」
  「何を」
  「大体、男の俺に何故好意を寄せるんだ。お前はただ別の感情を履き違えているだけだ
  「履き違えてなんかいないっ!」あれ?漢字違うかな??ていうかもうご〜め〜(以下略)修行せねば…。
  リョ―マは手塚に詰め寄った。
  「…どこが履き違えていないと言うんだ」
  「俺はアンタの事が好きだよ」
  手塚の目が一層厳しくなる。それは覚悟のうえだ。   
  「…男にいう台詞がそれか?」
  「俺は『男』が好きなんじゃない。『手塚国光』が好きなだけ」
  その言葉に手塚は、手にしていた本を本棚に閉まった。
  「…俺を、か?」
  重々しく聞いてくる。
  その威圧感に押されつつ、リョ―マは肯定を取る。
  「…そう、だよ。正直キスはうれしかったけど……そこに『理由』が見えないのは嫌だからね」
  だから、聞きたいんだよ。
  そう告げたリョ―マに、手塚は目を伏せた。
  「…そうか………」
  手塚はリョ―マの正面に回った。
  先程と何かが違う感じに、リョ―マは一歩後退した。ドン、と本棚にもたれかかる。何か怖く感じた。
  「な……に…?」
  近づいてくる手塚に恐る恐る聞いてみる。
  けれど返事が返ってこない。そこに沈黙すらない。
  目からは何も感じとれない。
  「ねぇ…なに……んっ!」
  いきなり唇を重ねられた。……いや、押し付けられた。
  そこには何もない。
  何の感情もない。
  拒む事ができるはずなのに、体が動かない。
  嫌だ、怖い。
  頭の中はもうメチャクチャで、何もかもがわからない。それは作者にもわからない(死)
  唇を離されたが、リョ―マは手塚を仰ぎ見ることが出来ず下を向いた。
  手塚は、リョ―マに言葉を降らせた。メラ意味不明!日本語ちゃんと勉強せい!!



        『これで満足なんだろう?』



  別に肯定はして欲しいとは思っていない。
  ただ、否定はして欲しくなかった。

 
         ―この気持ちを否定されたくはなかった―
     
                                 続。





 では、対談していただきましょう(逃)


リ「………」
手「………」
リ「………何これ」
手「…俺に聞くな」
リ「3時間もかかってこんななんて…いいんですかね?」
手「良くはないだろう」
リ「これがリクSSという意識ゼロッスね」
手「文が完全にメチャクチャだ」
リ「大体、俺こんなに後ろ向きじゃないし…。部長も何か違うし」
不「いいんじゃない?僕としてはいいんだけどv」
リ「どこが………って不二先輩!?」
不「やぁ、二人ともv」
手「…お前、出てきていないだろう…」
不「次に出てくるよ?まぁアドバイザー的な感じだけどね。…やっぱ不二リョがいいんだけどなぁ〜」
手「お前勝手に出てきて何を抜かす」
不「やっぱ塚リョより不二リョでしょ?そう思わない?」
リ「えっ………ていうか俺って受ばっか…」
不「まい子がその気にならない限り、無理だろうね。ネタは微妙に出来ているらしいけど」
リ「確かリョ塚でしたっけ……」
手「………。しかし、BDSSは塚リョだ」
不「全く……どうして不二リョは書かないのかなぁ…?」
リ「不二先輩怖い…」
手「BD……もう24日じゃないか(AM2:00)」
不「まい子の中じゃ、まだ23日らしいよ?」
リ「そんなんでいい訳?」
不「いいんじゃない?さてと、僕はこれで」
手「何か用でもあるのか?」
不「ちょっと……脅しに」
リ「……」
手「……」
不「嫌だなぁ〜、一旦あの世に逝ってもらうだけだよ?」
リ「……」
手「……」
不「冗談通じない?ただちょっとお願いしに行くだけだって。じゃ、行って来るね♪」

リ「……殺るのに千円」
手「賭けるな…」


                         完。



...




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