浪奴社員の呟く
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いいのか判らんけど…さっき久しぶりにBLACKから電話があった。こんな時期やし何やろ、て思ったんやけど、ワシらが世話んなった中高時代の先生のコトやった。
確かに先生は変わった人やったし、髭が怪しかったし、ワシも決して好きやったわけやないねん。やさかい、きっとワシわあんまし良く思われてないやろーな、て思ってたんやけど、卒業してからワシのことを意外にも高く評価してくれてた人やった、てコトを知った。
やから、クラブが毎年夏にキャンプに出かけてたんやけど、ワシわ大学中5年間ずっと引率手伝った。特別な言葉を貰ったことも無いんやけど、何とも思わんかった。男環境やし、そんなん無くても何となく判ってた。
ソコソコエライ人やった。韓国で新種の昆虫を発見したり、その後もトンボで学会発表したり、本を書いたりもしてた。虫オタクやった。やから、年齢から凡そ想像もつかんような幼さも持っていた。
〜3ヶ月ほど前に、オーストラリアで捕まったとのこと。罪状は『クワガタ密漁』とのこと。その数は数千匹とのこと。末端価格なら数千万円に上るとのこと。密漁では過去に前例の無い厳しい現地の法律が適用されて、重罪扱いになったとのこと。十年やそこらでは出て来れないとのこと。〜
本人はそれでもエェわな。ワシもBLACKも同情なんかせんわ。やけどな、コドモたちは?キャンプの時はまだ小学生やったはずやで。乗り越えられるんか?
特別に痛みを受け得ない亡者達は、言いたい放題に募ったみたいやぞ。その言葉が、聞こえなくても彼らをどれだけ苦しめてしまうんか、判るんか?それを考えてのことか?そんな環境の中で大人になったら、どないなると思うねん?それでも、アンタは父親なんか?
哀しい。ワシはこんなんやさかい、それなりにやってきたけど、それでもワシを評価してくれてた人が、その子供達をワシと同じ場所に曝すなんてな。『血』は、水で洗えるほど薄くなんか、ないんやぞ。
そんでもな、ワシが唯一救われたんわな、数千匹ってコトやわ。そんなけ集めるんわ、普通のヤツには無理やな。アンタやさかい、出来たんやわ。やけど、誰もそない言ってはくれへんで。所詮『逮捕』なんて言葉は、遠い遠い異国の物語でしかないんやで。
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