きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 今から泣きそう

本日の担当:SHY

 平日の外出。
 昼前にエクセルシオール・カフェに寄った。
 kinaは買い物があるというので、私とSizだけがスツールに残されて...。
 あたかも、それはデートのようだ。
 こんな風に考える父親が、娘を嫁に出したくないとか言い出すのだろうと10年以上先のことを考えて苦笑する。
 そんな私の気も知らず、彼女はkinaに与えられたサンドウィッチに途中で飽きてしまったようだった。



 kinaが買い物から戻ってきたときには、フォークでフルーツをつつくSizの姿がそこにはあった。
 「買ったの?」と私に詰め寄るので「買ったの」と叱られた犬のように答える。
 まったく甘いんだから、とkinaは半ば呆れたようだった。
 いや、私も無思慮に何もかもを与えているわけではない。
 どうせ、しばらく経てば空腹を訴えて機嫌が悪くなるのだから、何か食べさせておいた方がいいと判断してのことだ。
 サンドウィッチを残したSizは逆に、フルーツを全て平らげ、ココアをテイクアウトして店を出た。



 デパートの表に面したショーウインドウ。
 そのガラスに寄りかかり、ココアを飲むSiz。
 kinaは半分笑いながらSizを見て言う。
 「絶対、こんなの私の子じゃないから」
 生意気だ、というわけだ。
 うん、確かにそんな様は生意気だし、Sizは自分が大人のように思っているかもしれない。
 だが、それはSizを子供としてではなく、3人のチームの一員として扱おうと決めた私達のやり方を進めた結果だ。



 何年か経って、Sizは同じ絵の中にいることだろう。
 カフェのスツールでフルーツをつつき、ショーウインドウの前で飲み物を手に佇む。

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2004年01月23日(金)
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