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    2005年03月10日(木) [ Yちゃん

    最近うちのクラスのYちゃん(小2男子)の動向が気になっています。

    口グセは
    「それ知ってる!『ふしぎ大自然』で言ってた!」
    です。
    ttp://www.nhk.or.jp/daishizen/
    (私の担当科目は国語)

    何かにつけ自分がいかに頭がいいか自慢話をしたがる子なので
    最初は「こいつ、いじめられるんじゃないかなぁ」と思っていたのですが
    時が経つにつれ彼の面白さがじわじわとわかってきました。
    ヘンなやつなのです。

    まず、自分のことを「Y(名字)ちゃん」と呼べ、と指定してきました。
    男子の場合普通は○○くん、と呼んでいるのですが、
    それだとイヤだそうです。
    女の子のようにかわいらしく「○○ちゃん」と呼んでくれ、と。
    当然周りからは
    「げぇ〜〜、おまえ、オカマかよーー!?」
    的な温かい反応が得られるのですが、本人全然気にしません。
    私の所感では彼はオカマ的要素はあまりないと思われます。
    ただ単にYちゃん、と呼んで欲しいだけなようなのです。
    周囲のやつらもやいのやいのからかってもYちゃんが全く意に介さないので
    そのうちからかわなくなり、
    “Yちゃん”という呼び名がめでたく定着しました。

    さらに、私はYちゃんの家を超金持ちだと思っていたのですが
    (彼の雰囲気や自慢したがりな性質から勝手にスネ夫キャラに認定していた)
    ある時、ふと
    「ぼくん家ビンボーだからさァ…」
    ともらしたのです。
    なんだかそれが私のツボにがつーんとハマってしまいました。
    本当にビンボーならこんなところにいるわけはないので
    そういう意味でハマったのではないのですが何と言いましょうか
    彼なりに「自分の家はビンボーである」という結論を何らかの体験から導き出し、
    また、そのことに負い目を抱いている、というところに、彼の深さを見ました。

    以来彼の言動に注目しています。
    まずは『ふしぎ大自然』を見て、彼との共通話題を見出したいと思います。



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