2002年11月05日(火) [ 家がこわい ]
今日は小二のまーくんの授業。 授業終了後にお家まで送っていく、という何とも贅沢なオプションのついた授業なのだが 今日は
「ゆっくりかえろ」
と言うのだ。彼が。
「寒いから急いで帰ろうよー」
というこちらのススメにもがんとして首を縦に振らない。
よくよく訳を聞いてみると、今日は家に誰もいない、とのこと。 あと小一時間ほどしないと、誰も帰って来ないのだそうで。
「それならお家帰ってからテレビでも見てたらいいじゃん。 お母さんもすぐに帰ってくるよ!」
と、寒さ故の必死の説得にも懐柔されない彼。
「なんで。」
と聞くと、
「さみしいから。」
と、最初は言っていたのだが、さらによくよく聞くと、
「…家がこわいんだよぅ」
とのこと。 誰もいない家がとてもこわい、というのだ。
私にはそれは笑い飛ばせない。何故ならとってもよく分かるから! さすがに今は誰もいない家を無闇に怖い、ということはないけど、 小さい頃は怖かった!無性に怖かった! ああ、そうだよね。すごくよく分かる。
まぁだからと言ってこの寒い中外に小一時間も立ち続けるワケにもいかないので、 何だかんだなだめながら、ノロノロと家に向かう。 途中に神社があるのだが、少しでも時間を稼ぎたい彼は、
「神社に寄ってから帰ろう」 と言う。
「神社なんか、家よりよっぽど怖いじゃん!先生はイヤだよ。怖いよ。」 「二人でいる時はオバケは来ないんだよ。それにもし来ても大丈夫なの。」
…ああ、大人の頭で考えるとそんなバカな、とも思えるのだろうが、 私は全面的にまーくんの意見に賛成だ。 …というワケで、夜の神社に寄って、菊を見て、まったりした。
その後帰り道の途中で同じく帰宅の途中のお母さんに偶然会い、 無事まーくんはこわくない家へ帰って行けたのでした。
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