MAMIYAMA >>top >>log >>about >>pict 

Twitter Updates

    << past will >>

    2002年06月19日(水) [ 恐怖の船旅

    初めて船に乗った。(FFXI)


      船から見える景色をバックにぱちり。


    船はいい。

    なんてったって景色がいい。

    だが、その景色のよさと遠足気分で「わー!」などと浮かれていては大変危険なのである。
    何故なら、船に乗っていてさえ、常に敵と遭遇しかねないからだ。(sometime海賊)

    呑気に釣糸を垂れていて敵を釣り上げてしまい、命を落とした釣バカも数多いという。
    …そんな話を聞きながら往くこと15分(地球時間)。

    途中、敵が来てもここなら安全、という場所を教えてもらったり、
    そんなことを言ってるソバからリーダーが見事釣り上げた魚(弱敵)を退治したりしているうちに、
    目指す港町、セルビナへと到着した。



      船旅について色々教わるLuc。(in船内部)


      リーダーの釣り上げた敵を倒す我々。
      (っていうかこんな写真を撮っている段階で、自分何もしていないのバレバレ。)


    リーダーたちとはここでお別れ。
    彼らはここセルビナから、更に先の国を目指すそうだ。
    頑張れ、死ぬな、リーダーたち!

    そして私は目的のショッピングを終え、町の人にも一通り話を聞き、
    クエスト(アルバイトのようなもの)もいくつか受け、
    そろそろ眠くなってきたので、また船に乗ってもとの町に戻ることにした。


    行きは三人パーティーで乗り込んだが、帰りは一人である。

    (死ぬのはイヤだ…!)

    もう船底でじっとしていよう、と固く心に決め、復路の船に乗り込んだ。


    帰りも行きと同様、地球時間で15分程かかるので、
    その間本でも読んでいようとヒーリング(回復のしゃがむ姿勢)を決め込む。

    自分の他に、あと二人乗客がいるようだ。
    そのうちの一人と、少し話す。

    相手は初めて船に乗るようだったので、
    「敵が出るんで注意して下さーい。」
    と、暗に
    (注意したからね。何かあっても助けないからね。)
    というこちらの意志を含んだ警告を発する。
    しかも会話モードはSay(そのエリア内にいる人全員に聞こえる)だ。
    これならばあともう一人にも伝わったであろう。


    そうこうしているうちに、出港。
    軽やかな音楽が鳴っている。

    行きに聞いた話では、音楽が鳴っている間は強敵は出ない、との話だったので
    甲板に上がってみた。

    うーん、素晴らしい景色ー。
    360度見渡す限り海ー!
    波とたわむれるカモメたちー!


    乗客の一人が釣糸を垂れている。
    身なりからいって、自分よりも上のレベルの人物のようだ。
    確かにこのシチュエーション、釣糸の一本でも垂れてみたくなるよねー。
    でも、ヘンな敵釣ってこっちまで巻き添えにしないでよねー?
    と心の中で思いながら、甲板を後にする。
    そろそろ音楽が止み、「強敵出現ターイム」到来なのだ。


    …という訳で、安全な小部屋に身を潜め、じっと膝を抱えてひたすら到着を待つ。
    “ここなら万が一、他の人が敵を連れて来ちゃっても、扉さえ開かなければ大丈夫だから!”
    と、行きに教えてもらった小部屋だ。
    気分は密航者ーなどと思いながら息をひそめる。


    …。

    ……。

    ………………。


    来た!

    隣の部屋で、どうやら戦闘が始まったもようである。

    さっきの釣りをしていた乗客だ!
    案の定、敵を釣ってしまったらしい。

    (あーあーもー、だからさっき言ったのに……)

    と思いつつ、
    でも自分が出ていっても絶対に敵うはずのない敵なのでそのままじっと待つ。


    扉は閉まっているが、何せ隣の部屋なので、物音は大変よく聞こえる。


    ドカッ
    バキッ

    「ううっ!」

    ズゴッ

    「とりゃ!」

    バコッ

    「ピギー!」



    どうやら善戦はしているが、敵の方がより強いようだ。

    BGMのない中、戦闘の音だけがこだまする船内。

    かなり不気味だ。


    「この扉が開いて、“たすけてくれー”とかって
     乱入して来ませんように……!」


    一見無情と思われようが何だろうが、命あってのものだねだ。
    小部屋の片隅で膝を抱えぶるぶる震えるタルであった。


    そのうち………

    「○○は倒された…」

    というメッセージと共に、またもとの無音状態に戻った。
    やはりあの釣り人は、殺されてしまったらしい。
    楽しい船旅が、一転、阿鼻叫喚の地獄絵図だ。



    だが、自分は生きている。

    それが全てだ。



    そして長い長い沈黙の数分間の後、

    「まもなくマウラに到着致します」

    というアナウンスが流れたのだった。



    << past will >>

    now playing...  oblivionMONSTER HUNTER PORTABLE 2ndG

    メールフォーム
    何かひとことありましたらどうぞ/お返事は日記上にていたしております

    ヤマン ouzoevzon●gmail.com(●→@)