書き散らし

2003年11月01日(土)

筒井康隆の「旅のラゴス」を読んだ。
最初を抜かした二、三章はそれだけ独立しているような、奇妙な後味の残る話だ。能力者の似顔絵書きの、その力の説明が面白いと思った。旅の道連れの力関係のことも。卵を食べる竜は可哀想に思った。何かに似ていると思ったが思い出せない・・・
遺産の図書に取り組むシーンはうすごくラゴスが羨ましく感じた。描写で自分までうっとり。自分ホントにお手軽だわ(笑)
人の生き死にがあっけらかんとした、でも冷たさに感じない視点だと感ぜられておもしろいなとおもった。
人の生き死にの視点なんていったけど反対に自分には冷たく感じる作家もあるのを思い出した。村上隆だ。ことさら底のほうに意地の悪さを感じるというわけではないが新聞の三文記事や、ワイドショーの合間に読み上げられるニュースのように突き放され、まったく心情的な関係性を取り払われ作品の神の視点からは無関心という空気を纏わされているように思えるのだ。う〜ん。何でかな。あんまり作品を読んでないのにこう思うのは。そうだ。ここ何年かでノンフィクションの話の中で一番実生活に結びつけた想像をしてぞっとしたのがこの人の希望の国エクソダスだった。あまりにくっきりと漠然とした不安や焦りのもとに、そのものの輪郭に焦点が合ってしまって怖くて仕方がない。この人の世界の中の明確な位置づけでは自分などは見捨てられ、切り捨てられるほうの人間であり、価値と存在感はまったく皆無なのだと。実際のインタビューやらエッセイや作品を読み込んでいないので甚だいい加減な妄想に過ぎないんだが読んでいて怖くなってくるのであまり読めない。

おおう。思い出したついでのはずのほうがだらだらまたおかしなこと垂れ流してるわ。

ジャン@を読んだ。土曜発売。ということは世間様は三連休。この世間様、現在は何割が当て嵌まってんのかしらん、実は学生を除けばその割合はイメージよりかなり少ないのではなんて自分は思っているんだけど。どこを調べたら分るんだろう。労働白書とかで労働人口に対する職業分布の統計とかあんのかな。・・・嗚呼、脱線連太郎。
ジャン@はナルトは次郎坊の言われ様がチョージまでも否定されているように取れるので凄く悲しい。ワンピは今週は今までに対して密度が濃い・・・というよりかちょっと窮屈な感じの話の流れに感じた。もっと鐘と彼らの位置関係の解る遠目からの描写も見たかった。笛は相変わらず浜ーは正視に耐えない・・・自分自身に当てはめてしまって痛くて痛くて仕方ない・・・ぐふぅっ
ボーボボのサービスマンを武井先生のお嬢さんが真似してると巻末に書いてあってお嬢さんじゃホントにある方面にサービスじゃないかー・・・と苦笑。アニメでアレは流せるのか(笑)削られたり変更はかなり悲しいぞ。ソフトンだって色変える必要はないよなーと思うんだが。皆さんデリケートだわ。アイシールドはそろそろ禿げの若旦那の活躍も見たいぞ!と思った。
IKKIを立ち読みした。ドロヘドロはなんか今月もサービス満載な感じ。能井ってほんときれいだよね・・・で、心さんはかわいすぎ。恵比寿は爬虫類でも女の子っぽい感じがした。しかし彼女は何歳なのか。おっきな二人組が周りにいるのでことさらに彼女は年齢が幼くみえるんだが。いくらなんでもローティーンじゃなかろう。今月号は先月よりも全体的に面白かった。だけどますますスリム化してる気がする。


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午陸 [MAIL]