聞こえよがしに悲嘆をさけぶ

7枚綴り


2005年10月02日(日) アケロンの流れ

髪を切りに江古田まで行った。
江古田大好きすぎて死にそう。
きっとこれからも月一とかで来てその度に
なんかわくわくするんだ。

喫茶店は多いし
古本屋はあるし
美容室はあるし
素晴らしい街だ。

美容室は毎週水曜にいるっぽい
男子が髪を洗ってくれたのだが
そいつは毎回微妙というか雑な洗いなので
今日も顔を見た瞬間に「あー」とか思ったのだった。
美容室で頭を洗ってもらってるときほど至福のときはないのに。
いつものお姉さんがよかった…(すげー長髪の人用の洗い方なんじゃないのってくらい馬鹿丁寧)
と思ってたら、なんか頭皮マッサージ的なことをしてくれた。きもちいい。
う、腕をあげたじゃねえか……。

ゲーテのファウストを武蔵大学の前にできた古本屋でみっけた。
旧字体と言うかなんというかで
黒死館を理解するために買おうかと思ったけどやめた。
いま中井英夫の「とらんぷ譚」を読んで幻想の世界で遊んでるから
もうファウスト博士の入り込む余地などないのだ。
現実に混入して来る幻想の方が幻想そのものよりも魅力的だと思う。
なのでファウストもきっと出版当時に読めればのめり込めたのであろうとかいま思った。

美容室行く前に、久しぶりに天下一品でラーメン食べた。
もう感覚が美味しいって言うかなつかしいになってる。うう。

帰りにパルコでカバンでも買おうと思ったけど
気付いたら財布を買っていた。すごい一目惚れして買っちゃった。
この財布を見ていて沸き上がる感覚は何だろう。
カバンはあきらめた。

今日はとにかく池袋を満喫しようと思っていたのだけど
(コーヒーを飲んだりジュンク堂に行く)
髪切り終わったら5時前とかだったのでジュンクだけにした。
鬼子母神でぼけっとしたりしたい。したりしたい。

ジュンクで中井英夫全集の虚無の解説読んだ。
泣いちゃったよとかいう評価があって気になったんだけど
下世話な興味しかわかなかった。ぼかしすぎてて分かんないよ!
感情の機微に鈍いのだ。

よしながふみの大奥読んだけど
これ面白いけどなんか元ネタとかあるのかしら。
なければストーリーテリングの名手って感じ。
「どっかで見たような話」をおもしろく描くのって
結構技術いるような気がする。


そういえば先週の金曜から土曜にかけて大徳くんと栗林さんと坂本くんで飲んだよ。
串八珍でぼけぼけ喋って2軒目の海峡で鳥の唐揚げ見て爆笑したりした。でかい。
新宿の神社通ったりしてそれがなんか面白かった。

中庸とか言ってないで自分のスタンスを見つけなければ!みたいにも思ったが
なんかしかし割り切る事ってそうそう簡単に出来ないなー。
感情で動いてしまう左翼とか言って面白い。
しかしそれと自分の違いはなにか!馬鹿!ミュンスターベルヒ!

だらだらしてたら終電が行ってしまったので(半分は故意)
高田馬場まで行ってうろうろして早大生とか見てどきどきして
ワタミ市場で5時まで飲んでた。主に水とウーロン茶。
栗林さんは最後寝てた。すげー飲んで喰ってた。
何かを書きたいと言う気持ちと書く事の乖離に悩むよ。
非情に一般的な悩みであるだろう上にそんなに悩んでいない。

それで、中井英夫のとらんぷ譚がおもしろい。
連絡短編というのもあるだろうけど
黒い川の流れの向こうに、湖とともに黒い夢魔の城があるとか
なんかこうやって書くとあほな感じだけど
現実に紛れ込んで来るそれが魅力的。

大星蝕の夜で、少年に対して星の街の少年達が
大星蝕の夜に互いに笑顔で好きな相手と刺し違えて死ぬっていう描写が
何故か読んでいると鳥肌が立ってしまうのだけど
うすら寒いのか魅力的なのかどっちなのだ。

ああそういえば虚無の解説で
どんなに平凡な人でも物語を持っていて
中井英夫はそれを見つけ出してえぐりとって作品に仕立て
そしてその人は自分が何をされたかに気付く
なんてこと書いてあって創作ってそういうかたちもあるのかと思う。
蒼白者の「虚構が現実に打ち砕かれる」っていうのは
虚構が現実から生まれたがゆえに超えられないみたいなのもあるのだろうか。
生まれたがゆえにとゆーか、中井英夫の創作上でその辺でなんかあったのかしら。

買った財布にカードとかいれてたら
なんかパンパンになってきちゃった。へこむなー。
あーいいなーこの財布。なんだろこれ。

でもいま使ってるのももらいものなので愛着はある。
あとホント、同じような服にばかり目が行く。
多分服とか着るの向いてない。

あと江古田で暮らしたい。
どうにかしなければ。


えのもと |MAIL