一色達夫の日記

2014年09月16日(火) 猪被害対応 佳境に入る

稲の実りを向かえ、猪被害も拡大。昨日綺麗に揃っていた圃場一面の稲穂が、一晩で大きな猪被害の跡を表す。被害と対策のいたちごっこ。
被害が出る前に、うまく事前の対策をやって効果が出ればよいが、何年稲栽培をかせねてもそうそううまくいかない現実。
長年のデータから「猪被害の特異日」が分かっているのだが、今年はそれよりも一週間も前から被害が出だしたりして、対策が後手後手にまわってしまう傾向がある。
地域内で稲が全滅した圃場が4枚、被害途中が10枚くらいは出ているだろうか。稲を食べつくしてしまって、次の餌場を求めて早めの圃場侵入。対策を取って4日目頃には、未対策方向からの侵入があり、また時間をかけて追加対策。その対策が効を奏して侵入が防げて3日。この圃場は収穫までもう大丈夫 か な。油断は禁物毎日の見回り励行。

用事の行き帰りに、ちらり余所見をして見回すそこ此処の圃場。新たな被害サークルが出るわ出るわ。

猪対策の主アイテム。金網と電気柵。だがこの使い方で効果は無に等しい場合がある。
使いこなす人は、猪の学習能力以上に物を使いこなさないと、対策が無に等しくなる場合があることを、たまに見かける のだが・・・。

地域の方が使っている金網には二種類ある。ホームセンターで売っているコンクリート下地用の「ワイヤメッシュ」は、安価だが使い方によったら効果は薄い。ウリボーが潜り抜けるときがある。高さがたりなくて上から飛び込むことがある。縛る番線は安い結束線では一月くらいで錆びてしまい、猪が体当たりしたとき外れてしまう場合がある。圃場に人が出入りするため、縛りを緩くしている所を探して猪は侵入する。
一度餌場だと認識した猪は、少々の金網など突き飛ばして侵入してくるのだ。
金網の場合、だから、設置した金網を力いっぱい突き飛ばしたり、持ち上げたりしてもびくともしない強度を持たさないといけない。だが、場所によったら、設置しておくだけでそうそうの強度は必要ない場合もある。圃場の事情に併せてその設置方法を変えることも、対策に要する時間と体力の使い方です。

地域内で栽培するヒノヒカリとにこまるの収穫まであと3週間。毎朝の圃場見回りの結果に一喜一憂。


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