今朝、有吉佐和子著「悪女について」読了。
スキャンダルにまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家・富小路公子。彼女と関わりのあった27人へのインタビューの形で展開する小説。
精神構造がシンプルな私にしてみたら、この女の知られざる多面性が怖くてしょうがなかった。
女の職業はたまたま実業家であったけれども、多忙を極める職業についている人間というものは、職業性別を問わず、彼女のような多面性も、大なり小なりビジネス上必要なのだろうな、と思いながら読んだ。
馬鹿正直な性格では大成しないのであろう。
この文庫本、先日デュッセルドルフで買ってきた。 13、5ユーロだった。定価は629円 たか〜い、ぶ〜ぶ〜。でも海外で買うと大体こんなもんだけど。 でも高いお金を払って買った本がおもしろかったので大満足。
有吉佐和子の本は、そんなに多くは読んだことはないけど、近年では、団地妻の見栄の張り合い戦争物を読んだことがあるかな。どろどろとした女の世界に腰を抜かしてしまったものだ。
おもしろい話を書く女流作家というものは、同性への観察眼がすこぶる鋭い。そういう点では、有吉佐和子の視点はとても勉強になる。 乃波アサの心理描写とか、身がちぢみあがるかと思うぐらいに怖い。 でも、私のように、常日頃「臭いものには蓋」的な人生を送っているようでは、人間的に深い文章は書けないんだよなぁ。
私自身、悪女になりきれず。悪妻にはなれるけど。
* * * * * * * *
さてさて、デュッセルドルフで見かけた、おっかなおばさんたちの話。 あの町は、日本人が多いけど個人的に面識のある人はほとんどいないから、全く見ず知らずの人たちのことなんだけど。
デュッセルドルフのとあるカフェの前を通りかかったら、中の4人掛けのテーブルで、お茶を飲みにきている日本人の駐在奥さん方がみえました。勿論、見知らぬおばさんたちです。40代ぐらいの。
まぁ、おばさんが寄り集まってお茶を飲みながらおしゃべりを楽しむのは、どの国、どの街でもよくあるわけなんですけど、そのおばさんたちの表情が断然よろしくなかった。
4人掛けのテーブルで、皆で頭を突き合わせて、ごそごそ話をしている。 4人のうちの一人の顔が道路側を向いていたので、表情をもろに見てしまったんだけど、そのおばさんったら、しかめっ面を作り、「でしょ〜?」とかって、なにやら他の3人に同意を求めている様子。
げ、あのシチュエーションのあの表情は「悪口」と相場が決まってるぞ。 同じ日本人の駐在奥さん同士の悪口でも言ってるんだろうか。 楽しい話だったら、椅子にゆったり座って、お互い笑いを発散しやすい距離で話をするだろうし。
おばさん4人で何話してたんだか。 お互い相手の毒で、毒あたりとかしないんだろうか? おぅ、くわばらくわばら。。。
女のおしゃべりだけでなくても、おじさんたちのお酒の席も一緒だよね。 愚痴は前かがみで話すけど、バカ話はのけぞって話をするもんでしょ?
あぁ、そういえば。ドイツで仕入れてきた本場ワインがいっぱいあるんだった。ドイツワインを片手に、楽しくわいわいお酒を飲みたいなぁ。
ラインワインの味がわかって、お酒が強くて、楽しい会話ができる人……どこかにいませんかね。。。三拍子全て揃った人。
|