今朝、朝一番にちょっとした託け物があり、人と会わなければならなかった。それも直前に電話がかかってきたので、待ち合わせ時間までに慌ててすっ飛んでいった。
そこへ出かけるまで、本当は時間がほとんどなかったんだけど、一応、大人のたしなみとして、急いでお化粧をしていった。
相手は、何かの機会に幾度となく、私のすっぴんの顔を見ているので、化粧ぬりたての顔とすっぴん顔の違いぐらいは一目瞭然に見分ける。 待ち合わせ場所にて。 「おはようございまーす」 と元気に交わした相手の目元が、 「お、祐子さん、こんなに早いのに、今日はちゃんとお化粧をしているゾ」 とでも言いたげであった。 だって、相手は私を見たのではなく、私の頬の皮膚を見ていたのだ。 私が、普段こんな早くからお化粧をすることなどないのを知っているからだ。
実際に、本人が言ったわけでも、本人に聞いたわけでもないから、そう思っていたかは定かではない。 でも、あの視線は絶対そう思っていたに違いない。
恥じらいを感じる対象の相手ではないんだけど、今日はちょーっとだけ、恥ずかしかった・・・かな。
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