問はず語り
案内後退前進


2004年10月31日(日) ばかけん。

突然ですが、私の口癖です。
「ばかけん」
何じゃそりゃ?と思われる人のために説明をしようとしているのは大平です、こんばんは。


そもそも、うちの地方では「〜だから」という意味で「〜(や)けん」という表現を用います。
標準語→幡多弁
「そんなんだから、お金が貯まらない。」→「そんなんやけん、お金が貯まらん。」
「寝てたから、テレビを見れなかった。」→「寝よったけん、テレビが見れんかった。」
だから、勉強しろって言ったでしょ」→「やけん、勉強しろって言うたろ」

と、このように接続の意味で使われるのですね。
よって「ばかけん」というのは
「バカだから」→「バカやけん」
というところから由来しているのだと予想がつくだろうと思われます。
けれども、普通の人はこんな使い方しません。

さあ、ここで登場するのが我が従姉妹ぎみ。今回は従姉妹(下)のご活躍です。

ある日いつものように従姉妹の家に遊びに行っていた私は、
まあいつものように姉妹ケンカを開始した2人をのんびり眺めていたわけですよ。
そこはやはり年が上な分お姉ちゃんの方が達者なので、妹の思うようにはいかなかったのですね。

                         で、これ。↓
                当時6歳の、宇宙を持つ子。


    !!!!!


衝撃でした。
それはもう本当に。
今まで使ってきた「バカやけん」をそういう風に言い表すことによって、こんなにも心ときめかせる言葉になるだなんて!
どうしよう、この言い回し好き!すっごい好き!!(笑)


以上のような過程を経て、私の口癖「ばかけん」が誕生したのです。
(使用例)
「あー、私ばかけん分からん。」(私、バカだから分からない。)
「あいつばかけん。」(あいつバカだから。)
「このばかけん!」(このバカが!!)

何度も用いることによって多様に変化し、様々な用途に使えるようになりました。
この、そのまま言葉にすると直接的な言い方で乱暴に聞こえてしまう「バカだから」という表現を
わざと一文字外すことによって物腰が柔らかくなり、与える印象を和らげる感じにするところがすっごい好きです。
そういう響きがすごい好き。
でもって「バカけん」じゃないよ、「ばかけん」なの。
平仮名にすることによって、より柔和な印象を与えるんだよ!
そういう妙なとここだわってたりするのさ☆

偶然の産物であろうけれど、だから私はそれ以降好んでこの言葉を愛用し、
そして口癖となってしまったのであります。



ただし問題はいちいち由来を説明せないかんこと、
そして用いているのが私1人だということです。


←後退      前進→

大平綾都 |MAILHomePage


My追加