2007年07月28日(土)  マタニティオレンジ151 特等席で隅田川の花火

マタニティビクスで知り合い、助産院出産仲間、貧血持ち同士、年齢が近くて出産予定日も一日違い、と何かと共通することが多くて意気投合したトモミさんから「うちのマンションからよく見えるの」と隅田川の花火のお誘いをいただき、一家でお邪魔することに。出産予定日から互いに一日ずつ遅れて出産し、8月22日生まれのたまに続いて、トモミさんは23日にミューちゃんを出産。合同の11/12才祝いもしましょうということになった。たまの1/12才の誕生日ケーキを買った近所のパティスリー・シモンでケーキを調達。「たま 1/12才」のプレートをお願いしたとき、「猫だと思われたかもな」とダンナは言った。「ミュー&たま」だとますます猫っぽい。

ベビービクスで何度か顔を合わせているものの保育園に通いはじめて以来ミューちゃんとはごぶさたのたまは、久々の再会に最初は緊張気味。場所見知りも手伝って、不安そうにわたしの足にしがみついてきた。30分ほどすると、双方から手を伸ばし、ちょっとずつ歩み寄り。キッチンで食事を用意するトモミさんを、二人並んで立入防止柵につかまって眺める後姿がなんとも微笑ましかった。髪のふわふわ具合もまるまる太った背格好もよく似ている。

キッシュ、生春巻き、ゴーヤのおひたし、アボカドの冷製スープ……とごちそうが続々食卓に並ぶ。わたしのカレー好きを知って近所のインド食材店で買ってきてくれたチャパティと本格インドカレーも加わった。わたしの箸も進むが、離乳食をいただくたまもわが家で見せる以上の食べっぷり。鯛と野菜を煮込んだおかゆ、枝豆のマッシュと豆腐をまぜたもの、さらにわたしのアボカドスープも気に入った様子。

写真が趣味というダンナ様とは初対面。貴重な母娘ショットを撮っていただく。以前、わたしの書いたプロットをトモミさんに読んでもらったときにダンナ様から丁寧で的を射た感想を頂戴したのだけれど、その話に行き着く前に話すことが尽きず、せっかく会えたのにお礼すら言いそびれてしまった。トモミさん一家とは初対面のわがダンナも食事と会話と娘二人の眺めを楽しんでいた。最近なんとなくバイバイを覚えたたまはウィスキーグラスをくゆらせるような手のひらを上にした不細工バイバイなのだが、ロイヤルファミリー風に優雅に小さく手を振るミュー嬢を見ていると、気品の差は歴然。「どうも」と言うと頭を下げたり、「ノリノリ」と言うと首を振ったり、ミューの芸達者ぶりにもびっくり。

花火がはじまると、上の階のベランダに移動。第一会場と第二会場の両方の花火を見渡せ、涼しい風も吹いて、絶好の花火鑑賞ポイント。音が近いので怖がるかと思ったけれど、たまは夜空に咲く花火の美しさに気を取られたようで、口をあんぐりさせて見入っていた。とはいえ赤ちゃんの集中力は一時間半も持たず、後半はたまもミューも寝入ってしまった。いっそう重くなった娘たちのだっこはパパたちにまかせ、トモミさんと「去年の今頃はまだおなか大きかったのよねえ」と懐かしんだり、マタニティビクス仲間のあの人この人を思い出したりした。視線の先には、トモミさんと出会ったマタニティビクス教室が入っているビルがあった。子育ての友と娘の友だちに加えて特等席での花火にまで恵まれるとは、縁とは面白くってありがたい。

2004年07月28日(水)  日本料理 白金 箒庵(そうあん)

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