2004年11月05日(金)  『催眠リスニング』1か月

最近わたしのまわりで外人さんが急増した。実際には数が増えたのではなく、気づく機会が増えたのだ。電車に揺られていても、カフェでお茶していても、やたらと英語が耳に飛び込んでくる。理由はひとつ、ひと月前に買った催眠リスニングというCDのせい。買ったばかりのパソコンでうれしがってネットサーフィンしていたら、「催眠英語学習は危険すぎます」という広告が出ていて、「危険って、どういうこと?」と思わずクリックしてしまったら、後は広告主の思うツボ。奥へ奥へと誘い込まれ、気がついたら申し込みボタンをクリックしていた。広告を作る仕事をしていながら、キャッチセールスにはとことん弱い。

でも、書かれている内容には妙な説得力があった。中でも惹かれたのが、日本語っぽい発音とネイティブの発音を交互に聞かせる『ブリッジリスニング』という手法。アメリカ留学したときに「カタカナに置き換えていた英語が、繰り返し聞くうちに意味のあるカタマリに聞こえてきた」経験をしたわたしは、あれをCDでやれたら効率いいだろうなと想像、納得。お値段はCD10枚で16800円と、この手の教材にしては破格。ひょっとしたらとんでもない代物かもという思いも一瞬頭をよぎったが、ACTNICHE(アクトニッチ)社の売り込み文句は並々ならぬ気合の入り方で、「これは商品に絶対の自信があるからで、インチキ広告ではない」と思わせた。

代金引換で届いた商品は、予告どおりの超簡易包装。マイバッグ持参派のわたしにとっては、包装コストを抑えて値段を下げるのは大賛成。CD10枚の内訳は、CDプレーヤーで聞く催眠誘導CD2枚と教材CD5枚(日本語の速聴とノーマルスピードの英語が交互に出てくるもの1枚、ブリッジリスニング3枚、おさらい1枚)、パソコンで再生する教材CD(画面に出る例文を見ながら聞ける)3枚。本来は催眠状態に入ってから教材を聞くものらしいが、催眠に誘う男性の声が怖かったのと「元の世界(意識)に戻れなかったらどうしよう」という不安もあって、催眠CDは一度聞いたきり封印してしまった。そのかわり、教材CDを聞く前に「英語が聞き取れますように」と暗示をかけるようにした。ブリッジリスニングの成果は期待以上で、例文がリズムごと頭に入ってくる感じ。例文が自然と口をついて出るようになるし、心なしか発音も良くなっている気がする。難点は、首をかしげたくなる例文が時々登場すること。何度も聞いていると不快な気分になる。何ゆえ殺人? 何ゆえ薬物? アメリカで生き抜く知恵まで授ける意図なのか。映画の名台詞を集めた教材があれば、聞いていて気分がいいのだけど。

グリー(gree)と同じく半信半疑に始めたものなので、ひと月使ってから日記に書くことにした。メール配信のフォローもマメだし、いい買い物をしたと思っている。英語のニュースや社内の英語会議は格段に聞き取りやすくなった。留学時代にできたリスニング耳回路の上に降り積もった歳月の塵が、ブリッジリスニングで振り払われたと思われる。ただし、同じ部屋でなんとなく聞き流しているダンナにはまったく変化がない。リスニング耳が開通していない人は、催眠モードに入ってから聞いたほうがよさそうだけど、わたしのように抵抗がある人は、自分に暗示をかけるだけでもいいかもしれない。大事なのは、毎日数分でも「英語に浸る」時間をつくること。雨水が石に穴を穿っていくように、英語のシャワーがリスニングの壁に風穴を開ける。ダンナもある日突然ペラペラにならないものか。

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