2004年02月20日(金)  いい履歴書の書き方

■「就活」と世間が騒がしくなるタイミングが年々早くなっている気がする。わたしの頃は「就活」と短縮する言葉もなかったし、大学4年生になるまでは何にも考えてなかった。今は3年生のうちに動き出すのが主流のようで、デパートのスーツ売場では年明けから就活コーナーができていた。■先日、サイトの掲示板に今年就職活動という学生さんから書き込みがあり、そういえば……と会社の引き出しを探り、古いプリントアウトを掘り出した。たしか入社して3年目ぐらいに書いたもの。OB訪問でやってくる学生の中に「履歴書の書き方がわからない」という人が多く、実際に書いたものを見せてもらったり、一緒に空白を埋めたりした。毎回同じことを繰り返す羽目になるので、紙にまとめて渡すことにしたのだが、「自分らしい履歴書を書けました」「自分を見つめるいい機会になりました」といったお礼状が届いたので、ある程度は役に立ったのだろう。今読み返してみると、かなり大げさに書いている部分もある(一人で履歴書千通見るというケースは稀で、普通は手分けする)し、職種によっては「キャッチフレーズにする必要なし」なところもあるだろうけれど、自分の持っているものをどんどん書き出す作業の中で「自分の売り」が見えてくるというのは、就職活動するすべての人にあてはまるのではと思う。■ちなみにわたしは、自分のことを「全天候型お祭り人間」と名づけ、応援団で歌って踊った4年間をアピールして、「これまでは自分が踊って選手を励ました。これからは言葉を躍らせて商品や企業を元気にしたい」と志望動機につなげ、広告を通してお茶の間にあったかい会話や笑顔を運びたいという意気込みを、「日本をチン!したい」というキャッチコピーで表現した。もちろん、突っ込まれた場合の会話は想定し、練習して面接に臨んだ。「なるほど。応援団と広告代理店は似ているんですね」と面接官に言われ、「どっちもチンドン屋です」と答えたら、どっと受けて今の会社に採用された。

いい履歴書の書き方

履歴書は、あなたを売り込む「広告」です。
 あなたの代わりに、あなたを知らない人たちに、あなたを欲しいと思わせる。
 売れ行きは、書き方次第です。

印象に残るのは、百人に一人か二人。
 読み手は、何千通もの履歴書を、仕事の合間を縫って読む人たち。
 あなたのを読むのにかける時間は、長くて5分と考えましょう。

面接=店頭。客(面接官)を釣る餌をばらまいておきましょう。
 広告だけを見て商品を買う人がいないように、履歴書だけでは採用されません。
 履歴書ですべてを語ろうとせず、「ここを突っ込んで欲しい」という部分を
 強調しておく。そうすれば、面接でちゃんと聞いてくれます。
 (逆に、焦点のぼやけた履歴書だと、とんちんかんな質問をされて失敗する)

各項目ひとことで言いきる、つまり、キャッチフレーズを書く気分で。
 同じことでも、書き方ひとつで魅力もインパクトも変わります。
 「友人と作った野球同好会で四年間エースとして活躍しました」と書くより
 「草野球界の野茂英雄」とネーミングしたほうがユニークで覚えやすい。
 「誰が見てもほのぼのする、温かくてヒューマンな人間関係をドラマにしたい」のなら、
 「日だまりのような人間ドラマを描きたい」と凝縮させて余韻を残します。

では、具体的な作業開始。
 まず、言いたいことを紙に書く。どんどん書く。
 その中で、とくに言いたいことを絞っていく。
 (書けば書くほど自分という商品のウリが見えてきます。)
 最後に残ったもの=エッセンスを履歴書に書けばいいのです。
 (この作業は、一時間やそこらじゃ、できないはず)

できあがったら、広告としての出来をチェック。
  短く歯切れがいいか。(気持ちよく読めるか)
  わかりやすく具体的か。(商品イメージがわくか)
  書いた人らしさが出ているか。(他の商品=ライバルと差別化できているか)
  もっと知りたくなるか。(もうひと押しで買ってもらえそうか)

では、GOOD LUCK

2002年02月20日(水)  別世界

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