2002年08月15日(木)  川喜多記念映画文化財団

■川喜多記念映画文化財団という名前に覚えがあったが、実体はよくわかっていなかった。漢字で「河北」だと勘違いしていたぐらいだ。よくわからないままに、前田監督、アシスタントプロデューサーの石田さんとともに『パコダテ人』を売り込みに行く。日本映画を海外に紹介する橋渡しをしている団体らしい。2か月ほど前に、すでにアートポートから作品が届いていたと判明するが、英語のプレスリリースはついてなかったとのことなので、「ぜひ役立ててください」と託し、「パコダテ人は、どんな映画祭が向いていますかねえ」などと世間話する。応対された坂野さんは感じのいい女性。「このサイトを見ると情報が出てますよ」「こちらの団体に連絡すると、プレスリリースを送ってもらえますよ」などと親切に教えてくださった。パコダテ人と相性の良さそうな映画祭や配給会社があればぜひ教えてくださいとお願いする。「川喜多さんて人は、日本映画にすごい貢献をしはったんですよ。あの人のおかげで、たくさんの日本映画が海を渡ったんです」と前田監督。後で調べてみると、川喜多長政氏は、東和映画(現在の東宝東和)を設立、「禁じられた遊び」をはじめ数多くの外国映画を輸入し、配給した人物。日本映画の輸出にも貢献し、かしこ夫人とともに海外の映画人らと交流を深めた。映画を通して日本と世界をつなぐ生涯だったようだ。財団は川喜多氏の没後、かしこ夫人が私財を投げうって創設し、亡くなる間際まで育ててこられたものらしい。日本の映画文化を支えてきた夫婦の愛を、はじめて知った。財団に込められた二人の遺志が日本映画の発展に活かされることを願う。■タイミングよく、英語字幕版パコダテ人を見た外国人の感想文第1号が今日届いた。一昨日知り合った16才のイギリス人女子高生Fionaから。渡したビデオを早速見てくれた。「ストーリーは独創的で家族の絆が強まるところが気に入った。ヒカルとハヤトの恋がかわいかった。わたしは西洋人で文化の違いはいっぱいあるけど、それでもこの映画はすっごく面白いし感動的だし楽しめたよ」。お姉さんはラストシーンだけ見て、受けていたらしい。外国の人にもわかるんだ、という手ごたえは、うれしい。今月末イギリスに帰ったら、クラスメートにも見せてみるとのこと。

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