終わりなき戯言
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2007年05月18日(金)
光と影の狭間に立つ
 この思いを吐き出した。
 風に向かいながら大声で叫ぶように。
 地に這い蹲りながら天を仰ぐように。

「僕は絶対あんたの隣に立ってやるからな・・・!」

 降り積もった灰が噴き上がるように。


 興奮して頬を紅潮させた妹子を、太子は呆然と眺めていた。
 驚いているのか、それとも理解していないのか、目を丸めてポカンと口を開けた顔が妹子には間抜けに見えて仕方なかった。
 そしてそんな間抜けな表情が似合っていた。
 枯れ木のようにヒョロリと伸びた手足が僅かに震える。
 間抜けだった顔が、次第に歓喜へと変わっていた。

「はっ・・・」

 思わず漏れた笑い声は、新しい玩具を見つけた子供のようで。
 太子が何かを受け止めるように両腕を広げた瞬間、それを待ち侘びていたかのように風が吹く。
 まるで太子が風を操っているかの如く。

「私の隣に何が見える、妹子!光か!?影か!?それとも他の何かか!?」

 そんなもの知るか、と妹子は唇を噛む。
 知って堪るかと口の端を吊り上げて。

「光が見えたなら駆けて来い!影を踏んで駆けて来い!そんでもって私がお前を蹴り飛ばしてやる!」
「その前に僕があんたを殴り飛ばしてやるから覚悟しろ!」

 この思いを吐き出した。
 それは隣に立った相手と仲良く手を繋ぐ為ではなくて。
 光に魅せられたわけでも、影を払い除ける為でもなくて。
 崖っぷちに一人佇む人の襟首を引っ掴んで、一人では飛び越えられない谷の向こう側へ投げ飛ばしてやる為に。

 そしてこの足で飛び越えてやる為に。

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幻水坊主界にヒヨラーを増やしたい砂原ですこんばんは(狙う範囲がかなり限定的)
久し振りに日記で小話を書いた気がします。太子と妹子に夢見ちゃってますけどもう手遅れです。身分差が好きなんだ・・・!そしてその身分差をものともしない二人が好きなんだ・・・!
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