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2005年08月20日(土)
鋼錬を観に行きました
今日はインテだったようで。私も行きたかったですよ・・・! 坊主とかテドアルとか買いたかったですよ・・・! でも大阪までの交通費(往復)+パンフだけで結構な痛手です。 一昨日(18日)に地元に帰省中の友達と映画を観に行きました。 ハガレンです。シャンバラです。 そうゆうのを一緒に観に行ける友達っていいですね! <以下ネタバレにつき白文字> 内容は何と言うか、社会的な批判が込められているのだろうけれどもその前に考慮するべきものはあるのではないかと思いました。 この映画は完全に大人向けだと思います。 内容もですが、血が大量。あれは子供には見せられん。残酷な死が多過ぎる。 あとこれだけは言いたい。言わせて。 ハイデリヒの死を等価交換で済ますんじゃないエドワード・エルリック・・・!あの場面で等価交換って何のことだと思ったけれど意味に気付いた後もスッキリしない・・・。 でもアニメとしては面白かったですよ。テレビの未消化部分を上手く消化していたと思いますし。そして気球は笑えました(笑) 感想終わり。 最近日記書かなかったのには理由がありまして、自分の中でモヤモヤとした疑問がありました。人様の日記を読むのは好きだったのですが、ここ数日は人様の日記を読むのが怖かったのです。詳しい理由は書くべきではないでしょう。自分の日記を書こうという気も起きませんでした。実は今もちょっと怖いです。でも持ち直しましたので大丈夫です。これからも変わらずにいきたいと思います。 というわけで(何が?)思い出した時に続けるオリジナル連載小説。 当サイトの限界はキスまで。この文章に嫌な予感を覚えた方は読まない方が吉。 このオリジナルにはBLが含まれております(今更) ---------------------------------------------------------------------- 【Arcadia 5】 「ただいまー」 そう言っても返事のない部屋に甲斐は首を傾げた。彼の同居人はどんなに機嫌が悪いときも必ず挨拶だけは返してくれるのだ。 今日、彼が何処かに出掛けるという話は聞いていない。現に靴は玄関にあった。 「司?」 訝しく思いながらリビングに向かったが、そこに司の姿は見えなかった。 甲斐は司の部屋のドアを開けた。しかしそこにも司はいなかった。 甲斐の表情から気楽さが消える。腰のベルトに差した小銃に手を添えて、僅かな焦りを抱きながら、それでも慎重に一つずつ部屋を見ていく。二人暮しには広すぎる家をこの時初めて恨めしく思った。 そして自分の部屋を開けた途端に甲斐は目を丸くした。ずっと小銃に添えていた手を下ろし、呆気にとられたように肩から力を抜く。甲斐のベッドに丸まって眠る司の姿がそこにはあって、安堵すると同時に馬鹿らしさが込み上げてきた。それが相手に対してか自分に対してかはわからなかったが。 「何で人のベッドで寝てるんだろうね、この子は」 自然と緩む口元を押さえてベッドの縁に腰を下ろす。微かに軋んだベッドに身動ぎをした司は甲斐の方に顔を向ける格好となった。無防備さを曝け出している寝顔を眺めながら甲斐は邪魔だと言うように司の前髪を払う。中途半端に伸びた栗色の髪が司の額を流れた。 幸せだ。少なくとも甲斐はこの日常をそう感じていた。共にいたいと願い、そしてそれが現実となっている。この日常がいつまでも続くという保障はどこにもないが、今この瞬間は間違いなく幸せだった。 そう感じている自分が周囲に比べると幾らか特殊であることを甲斐は知っていた。そして誰よりも現状に満足しているのが自分であろうことも。 一度全てを失った時に比べれば、こうして大切なものが傍にあるだけで充分だった。例え幾人を殺そうとも、彼にとってはこの日常を続けることに比べれば大した代償にもならない。自由だとは思わないが、不自由だとも感じない。不満などあろう筈がなかった。 「清音さん、あなたは傍にいるだけでは駄目でしたか?」 冬夜の言うように甲斐には桂を殺した犯人の見当がついていた。証拠はない。しかし司令部の方も同じ考えを持っていることは彼らがこの役割を与えられた時点で確信していた。 わからないのは彼女は何を求めてそれをしたのか。 「桂を殺して何を得る?自由か?」 静流と清音は、冬夜や朔夜と同じく幼年期に親に売られて政府に引き取られたと聞いている。ある程度成長してから政府に拾われた甲斐だからこそ判ることだが、此処の人間は外の世界に憧れるような節があるのだ。 そして甲斐の知る限り桂と冬夜はそれを既に諦めていた。 「・・・自由なんて、それだけでは空しいだけだ」 果たしてそれは愛する者を殺してまで手にしたいものなのだろうか。 その為に父と友を亡くした甲斐はその疑問に頷けない。政府に拾われなければ自分はあのまま孤独に耐え切れず狂い死んでいたかもしれないのだから。 だから今はこの『日常』を何よりも大切にしたいのだ。 そっと司の頬に触れる。いつもならそれだけで飛び起きるのに、今日は何故か反応が鈍い。甲斐が部屋に入った時点で目が覚めないのだからかなり熟睡しているとみていいだろう。 「襲うよ・・・?」 クスリと小さく微笑んで甲斐は呟く。司に覆い被さるようにシーツに手を突くとキシリとベッドが鳴った。うん・・・、と司が小さく唸って、甲斐は笑みを深くする。 さあ、どうしようか。このまま口付けようか。そうすれば司は確実に起きるだろう。もう少し寝顔を見ていたい気もするけれど、触れたいと思う欲望の方が大きい。 最初は触れるだけのキスをして、少しずつ確かめるように深くする。ピクリと司の眉が動いたと思うと、突然彼は目を覚ました。 「っ・・・かっ・・・!」 逃れようとしてもがく両手を無理矢理ベッドに縫い付ける。口内を侵し、充分に楽しんだ後に甲斐はやっと顔を離した。 途端に下から浴びせられる非難の声。 「な・・・っにすんだこのバカアホマヌケ!」 「僕のベッドで寝てる君が悪い」 「ていうかさっさと手を離せー!」 「いやー、僕としてはこのまま続けたいんだけど・・・駄目?」 「駄目に決まってるだろーが!」 「でも君が此処で寝てる時点で誘ってるよね、絶対」 「・・・コロス」 これ以上ないというほど思い切り睨まれ、甲斐はハイハイと軽く肩を竦めて司の両手を解放した。同時に司は甲斐を押しのけてベッドから飛び降りる。 「どうして此処で寝ていた?」 「俺はペンを借りに来ただけで・・・寝るつもりなんてなかった!」 「へー、ペンはベッドにあったっけ?」 にやにやと意地の悪い笑みを浮かべながら尋ねる甲斐に司は荒げそうになった声を押し止めた。甲斐相手に余計な言い訳をすると更に墓穴を掘るだけだろう。ここはさっさと話題を変えてしまった方がいい。 「それより、仕事の件だけど・・・」 「ああ、それ。なくなった。他の人に回すって」 「え・・・何で?」 キョトンとした顔で首を傾げる司に甲斐は明確な答えを示さない。 「それから僕は暫く冬夜と組むことになったから」 「えぇ・・・!?」 「というわけで司は暫く休めるよ。良かったね」 ポンと軽く肩を叩いて甲斐はにっこり笑う。訊きたいことは色々とあったが、最初に司の口を突いて出たのは突然仕事がキャンセルされた理由ではなかった。 「甲斐と冬夜って前にも組んでたんだよな・・・?」 「気になる?」 「そうじゃないけど・・・どんな感じなのか想像できそうでできない」 「そりゃもう優秀なコンビでございましたよ。結局長くは続かなかったけどね」 「へー・・・何でパートナー解消したの?」 「合わなかったんだろうさ。パートナーと言ってもお互いに一人でやってたようなものだったし、何かもう協力し合う感じじゃなかったね。はっきり言っていてもいなくても同じ」 「・・・そんな相手をよくも友人と呼べるものだ」 「今の距離が僕達には一番合っているのさ」 表情も声の調子も変えずに言い放ち、甲斐はそこで言葉を切る。ふと今回の冬夜との仕事もあの頃のような感じになるのだろうかと思った。 ふーん、と呟いて司は再びベッドに腰を下ろした。そして隣に座る甲斐にもう一つだけ質問する。 「仕事、何するの?」 それに甲斐はいつもと変わらない笑顔を向けて。 「秘密」 悪戯っぽく人差し指を口の前で立ててみせた。 |