日記雑記
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ソンナモノハ妄想ダ
表紙以前以後読書メーター


2007年04月30日(月) 「美濃牛」「黒い仏」

殊能将之作品二冊。
しゅのう、という名前が出ないので特殊能力と打っては前後を削っています。

●「美濃牛」
岐阜県の村で殺人事件が起こる探偵小説です。奇跡の泉の噂と名門一族の連続殺人です。お膳立てからして、古きよき推理小説みたいな雰囲気です。残念ながら、私自身は殆ど読んだことなかったけど。それでもそれなりに、引用には想像力を掻き立てられるつくりです。
薀蓄成分というか、関係ない作品談義やら音楽談義やら俳句やらがとても多いです。わくわくというよりは面白い読み物という感じでした。長い割にするっと読めます。なかなか殺人が起こらないのが印象的でした。

誤解を招いてしまったかもしれませんが、石動は普通の風変わりな探偵役であって別にとりわけエノさんっぽいわけではありません。黒淵眼鏡だしねー。
ですが、「石動どれだけ先輩先輩言うんだろう…」と思っていたところへ登場した先輩こと古賀が開口一番「馬鹿野郎!」と叫んだときには、余計なことを考えていたためついつい木場さんが出たのかと思ってしまいました。
インテリタイプだろうと思い込んでいた(情報読み落し)のに、凶悪そうな大男ですって。そんな人が石動の生活をやたら心配しているのですって。音楽の趣味はやはり多少はマニアックみたいです。俳句も読んじゃいます。わあやめて萌えるから(笑)。
先輩と石動の楽しそうなやり取りだけで楽しめそうな予感がしました。

●「黒い仏」
シリーズ二作目らしい。こちらは薄い本。
先輩出てくるかなあとわくわくしていた自分が嫌だ(苦笑)。出てきませんでしたが。
二作目でいきなり異色作ですかー。だいぶ毛色の違う話ですね。美濃牛もオカルト要素あったけど、こっちは……。こういうのは、スタンダードを知っている人が楽しむべきものなのかもしれません。
とりあえず私は、石動の探偵能力がいきなりヘタレたのでなければいいかな、と思った。美濃では至極まともでしたもんね。今回も別に無能って訳ではないのです。
実は三作目が読みたかったので次も気にせず行ってみようかと。

名刺の肩書きに名探偵って書いちゃう探偵役は可愛いなあ。何か元になった探偵作品があるのでしょうか。
個人的には助手のアントニオの有能っぷりに感動しました。美濃牛ラストでの登場もナイスです。彼の過去とかもっと掘り下げてくれるといいな。伝奇モノで、闘うアントニオが見たいです。
わりと、キャラ萌えの要素はある作品なのかもしれません。


えびむらさき |MAIL

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