日記雑記
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2007年02月05日(月) 「踊るギムナジウム」

「踊るギムナジウム」森奈津子
ゲイコメディの短編集、とのことです。
別に表紙は恥ずかしくなさそうなので受け取るときも安心していたのですが、司書の男性が裏返してバーコードをチェックしようとしたら「マゾ界転生」の文字がばばーんと私の目に飛び込んできて結局気まずい結果となりました。

割と色々なものパロディ小説の要素が強いです。魔界転生とか(笑)。いつか映画の例のキスシーンが見たいです。
まあそれはいいとして。
パロディ要素、お遊び要素はかなり強いですが前半の二作品はゲイの人のアイデンティティやカミングアウトに関する問題を扱ったものです。魔女っ娘に異性愛者にする魔法をかけられたり、それが嫌だというと今度は女の子にされてしまったり、想い人が老人好き(60歳以上が好み)だったために魔法で見た目だけ60歳以上にされてしまったりする男の子が出てくるのが一作目。…こう書くと三つ目だけ微妙に問題のポイントが違うような気もしますがね(笑)。

後ろ二作品はSF要素の強いもの。
「マゾ界転生」は冷凍睡眠から目覚めた世界で、二人のマゾヒストに出会う男の話。っていうかMの二人がすごい勢いで苛めてほしがるのでツッコミつつ途方にくれる主人公の話。Mのハンスの飛びっぷりが一人で幸せそうで笑ってしまった。「わたくしに強要してくださいませ」とか既にそれ強要にならないし。でもこの関係自体に萌えたので、最後がちょっと可哀想だった。本人としては幸せなのかもしれませんが。

で、表題作「踊るギムナジウム」は…少女漫画が元ネタです。
踊るんです!ほんとに。
感情が高ぶった場合に歌って踊ってミュージカル式に本音を吐き出すシステムが発達した学校の話です。勿論少年愛です。
フランツがへんてこりんで大好きでした。相変わらずわかりやすいな私。彼はBLで言うなら受けだといいと思います。トニオ(変換しようとしたら十二夫になった)に忠誠を誓う場面は珍しくシリアスですっかりそのギャップにやられました。主従関係は恋愛関係その他とは違った燃えがあります。


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