日記雑記
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ソンナモノハ妄想ダ
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2006年11月26日(日) 大河/「夜市」

大河見ました。長かった大河もそろそろお終いなんですね。
何はともあれ六平太です。すっかり悪役です。しかし、抑えた声での「放て」と例の「新一郎!」の叫びに痺れました。新一郎とは仲良かったんだっけこの人……千代以外に執着しているの自体珍しかったと思うのですが、ただ冷酷なだけではないところがちゃんと現れていて今回の放送で一番好きだなと思った場面。

引っかかる点がなきにしもあらずでしたが、「千代が好きだ」にすっかりやられてしまいました。そんな最後の最後に。
ほんと只管報われない恋でしたよね。あんな昔から。だから望み通り腕の中で逝けてよかったんじゃないでしょうか…。

それにしても六平太や新一郎のことでいっぱいになり酷い事件のことは二の次になってしまって我ながら問題だと思います。


「夜市」恒川光太郎
ちょっと前に話題だったけどやっと読めました。
迷い込む・世界の一部となる・道が分かれる。

「夜市」は異界の「夜市」に迷い込んでしまう中編。
幼い兄は自分が異形のモノの夜の世界から脱出するため(何せ市場なので買い物をしないと帰ることができません)に弟を売ってしまいました。でもこのはなしはそれだけではないのです。
すごく怖い話になるかと思っていたら、どちらかといえばせつなさの達人的なお話でした。

「風の古道」は、私、大変好みです。やっぱりこれも異形の者の通る道がどこまでも続いているような話。普通の世界から隔離された道に迷い込んでしまった少年の話。
一人称が「私」で、12歳やそこらの子供の語り口にしては何やら客観的で淡々としているのは、…わざとやったのではないのかしら。そんなところも何やら奇妙な感じを醸しています。
甘い腐臭というあたりに色々感じるところがあったけれど、やっぱり怖いのとはちょっと違った。ホラー、なのかなあこれ。幻想小説のくくりに入りそうです。

ともあれ、レトロ(現代なのに!)・和風・不思議ということで大変好みな雰囲気です。この繋がりで大きそうな書評blogもあったのでちょくちょく選んで読んでみようかと思います。

本の後ろについてた選評を頑張って読んだんだけれどよくわからなくて、特に「発想の転換」という表現がどこが転換のポイントになってるのかわからなくて、だからもしかすると自分は重要な見落としをしてるかもしれない。でも、なかなか面白かったです。


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