日記雑記
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ソンナモノハ妄想ダ
表紙以前以後読書メーター


2006年11月04日(土) 「アラビアの夜の種族」読みかけ。

読んでいます。
ほんと長い。650頁超あります。二段組だからなかなか進まないんだこれが…ちょっと計ってみたら自分は一時間に40頁ペースで読んでました。今400頁は読み進めたので、うーん…何時間かかったのかなあ…(遠い目)。

でも面白いんだ。止まれないんだ。

ナポレオン達がエジプトに侵攻してこようとしている時代が最初に描かれ、侵略を何とか阻止するために「災厄の書」を献上しようという提案が執事の美青年奴隷によって提案される。彼によれば「災厄の書」とは、その昔暴君に与えられた折に「その内容に魅入られて余所目にはほとんど茫然自失の態」になるほど暴君を熱中させ、暴君と『特別な関係』に陥り、敵対勢力の暴君暗殺に一役買ったとか伝説に事欠かない魔書です。
こういう怪しげな書物が出てくるだけでも十分に面白そうなのに、あっさり裏があることが明かされるんですよ…! どういうことかは内緒。

そして、夜の種族と呼ばれる語り部が歴史を語りはじめます。
砂漠の都市の話。決して完成しない地下の王宮、迷宮、夢。
妖術。暴君。蛇神。アルビノの少年。などなど。
何はともあれ、第二部の奇人達の街作りっぷりが凄く気に入りました。怪しいんです、すごく。「なにしろ肝腎の街頭が他人の家の中庭にあったり、それどころか路地裏がときには楽師のかかえたウードの胴部の内部にあったり、料理人の鍋の三日ほど内側にあったり」(383頁)とか。分からない。でもごちゃごちゃしていてとても良い。

最近こういうのばっかり読んでるような気がするけど、これもやっぱり語りを使った本です。口語っぽい。全体的に過剰な感じが溢れててとてもよろしいです。微妙な擬音語使ったりだとかして。子供を「ポロリ、ポロリと生んでしまうからです」っていうのは無かろうよ…(笑)。
あと、「邦訳者」の割注(ですよね?半分の大きさの文字で一行に二列詰まってる注。)が明らかにどうでもいいところについてたりとか、割注で私見を4行も5行も語ってるところとかも面白いです。

いやはや、どういう風に話がまとまるのかとても楽しみです。
サフィアーンが気に入ってただけに朗らかでないサフィアーンなんか嫌だよと思いながら、第三部に入ります。


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