日記雑記
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2005年11月29日(火) 「夏への扉」

「夏への扉」 ロバート・A・ハインライン
「世のなべての猫好きにこの本を捧げる」とある通り猫のピートがすごく可愛い。私もひっかかれそうですが(笑)。

1970年の12月、恋人に裏切られ全て奪われた発明家のダンは、冷凍睡眠を施され2000年の世界で目を覚ます…という話。施されるまでも大騒ぎなのでこれだと説明不十分ですが。
21世紀の世界で、彼は自分が世に残した発明品の謎を知るべく一人奮闘します。
その過程が少しも退屈させずスリリングで、あまりSFっぽい気はしませんでした(SFって難しそう、と思ってたので、よい意味で)。どちらかというとハリウッド映画みたい。
……と思ってたらちゃんと自分のSFイメージに沿ったモノが出てきました(笑)。

そもそも70年の世界というのが、文化女中器(ハイヤード・ガール)とか主人公の発明品がたくさん出てきたりする上に六週間戦争(核兵器を使用したらしい)後という設定です。執筆されたのが50年代だそうで、今見たら完全なパラレルワールドにも思われる世界観が魅力的です。
2000年の世界もね。まだこの世界は新聞が紙でなくなったりはしてないしロボットも普及してないけど、小説の中ではすっかりそうなっています。凄いなあ。

猫好きと小さい女の子好きと発明家好きは是非読むべし、という感じです(笑)。
それにしても…リッキイ本当にそれでいいのかなとこっそり思ったのは私だけでしょうか。


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