日記雑記
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2005年09月12日(月) 「ルドルフといくねこくるねこ」(ローカルネタ多発)


斉藤洋のルドルフとイッパイアッテナシリーズ三作目です。
昔読んでいた児童書の新刊をひょっこり見つけるとやっぱり気になりますね。(と言いつつ、この本は三年前から出ています)

ルドのもとへ、二巻で喧嘩売りに来てたはずのドラゴン兄弟が謎の犬を退治するべく協力要請にやってきた…という話。
ここで個人的に最も重要なのは、ドラゴン兄弟が川の向こうからやってきたということです。
そう、兄弟は千葉のねこなのです。
以前「市川か松戸あたりのねこ」呼ばわりされてたので非常に期待していたのですが、今回市川の農家出身と判明しました。あー松戸じゃないんだー(笑)。

奴らの縄張りは北は常磐線から南は総武線の線路までなのだそうです。ルドに言われるまでもなく凄いことです。
更に次男坊いわく「このジャックが一声かけりゃあ、市川、松戸のねこ衆三千、たちまち集まって」命がけで戦うとのこと。三千も集まればさぞ壮観だと思います。ちょっと怖いかも。うちの近所の猫たちも参加するはずです。

ドラゴン兄弟の中で、今回出番が多かった三男のテリーがかわいかったです。
ルドブンだのブーブンだの、終いにはカンサマだの、君はどれだけ真剣にルドの嘘を信じてしまったんだ(笑)。それと、ばけねこ様の真似をする挿絵の辛気臭い表情にやられました。範茂氏の挿絵は好きです。

今回はローカルネタが割と多く書かれていて、さり気無く楽しみました。
元々このシリーズは地域の想像がつくようになっていて、地図を見ていると神社あたり本当に特定できそうな勢いです。機会があったら見に行きたいなあと思う私は教養のない人間です(笑)。
ルドルフたちが電車に乗って浅草まで行く話で彼らが使ったあの路線、本当に猫が電車に乗ったことがあるらしいです。区間がちょっと違いますが。
もしかしてそこからの着想で書かれたのかと調べてみたら、作品ができた方が早かった。偶然ってあるのですね。

それにしても、いつかはルドルフにも恋人ができるんでしょうか。ブッチーの恋愛話は衝撃でした。そりゃあねこだし成熟も早いのでしょうが、でもあんまり突然で。
何か恋するルドルフってあまり見たくないというか…むしろ、出来なさそうな気がするんですが。あまりにも鈍くて。
そしてリエちゃんは、毎作品でルドを激しく動揺させる気なのかなあ…何だかどちらがいいのか分かりませんね。ルドが気の毒で、いっそのこともう忘れてしまえばいいのにとも思います。でも絶望は愚か者の答えってやつでしょうかね。
ブッチーの生活のこともあるし、続きが出たらまた読みたいなあ。今度はいつなんでしょうね。




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