Yが、先輩との思い出を口にして、死ぬわーとか言うたびにもうココロがどす黒くなっていくのが分かる。愛された思い出。愛されたのに応えなかった後悔。他の人にも悪いことをした。そういう言葉を発するたび。ここでそーだねー、うん、でもYは悪くないよーほんとに向こうはYのコト好きやったんやねーそうやって返事を返すことがもうできない。あたしの汚いとこ。僻み。ただの自慢にしかこの汚らしい耳には聞き取れない。聞き取れない。嫌だ。