朝、偶然よーへーと途中、一緒になった。 普通に横におって、普通にしゃべってて。 いきなり腕をつかまれた。
左腕を。
最初、何がしたいのか解らなかった。 けど、内側を、彼が見ようとしてるのに気付いて、慌てて振り払った。
「ためらい傷?」 死にたくて切ったんじゃない傷だったから、「んなワケないじゃん」 笑っていった。 追求は軽く続いたけど、あたしは「猫が。」「すべって。」とバレバレな嘘をついた。
最後は「忘れて」
莫迦だ。
キモがられたかな。
あたし、よーへーにならバレていいと思ってた。 けど、今日。 電車にいた身障の人達を見ていた彼の顔。 嫌悪感を露わにしていた。
「嫌いなん?」って聞いたら 「むかついてくる」って答えた。
あたしは、「そんなコト言ったらあかん」って。
彼等を庇った? 違う。
あたしは、よーへーからみた「異質」である「彼等」を庇うことで 「あたし」を庇っていたんだ。
嫌われたくない。
よーへーに、あんな目で視られたくないよ。
よーへーには言えない。
彼に気持ち悪がられるなんて。
イヤだもん。
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