今年も谷山弘子の猫森集会に行ってきました。t子さん、お誘い&チケット手配ありがとう。
新宿駅で合流、5時半過ぎに会場に到着すると入場開始からちょっとだったようでまだ行列がすこしずつ吸い込まれていくところでした。
このコンサート会場も三回目。今回は2列の2番、ちょっと横からの眺めです。「猫森集会」は4プログラムを2回ずつ、計8日間の連続コンサートという形式で、今回は[ちゃんと練習したネコ]というタイトルで、猫? と思いつつもほとんど徒手空拳(誤用)で赴きました。
ネコ、というのは今回のゲストのヴァイオリニスト、斉藤ネコさんが、 [いつもはオールリクエストの日の演奏者として参加してるから、ぶっつけ本番に近い演奏だけど、今回は選曲もしたし練習ばっちり]ということだそうです。
で、選んだ曲なんですが、斉藤さんが編曲を手がけたもの尽くしということで、・・・わたしは(アンコール曲←「さかなガール」以外)みごとに全部知りませんでした。
でもあれですよ、 「今日は白いねー」 とか言いつつもじつは谷山ワールドなのでいろいろと狂気じみてたり不思議の深淵がぱっくり足元に穿たれたりするので、ある意味すごーく贅沢に、音楽を聴きつつ妄想をくりひろげるというのをしてみました。
そうなんだよ、一応「マリーン」ものを。 でも難しかった。これは時間軸がいろいろと入り組むから、机に向かってノートに書きつけて、が必要かもしれません。そして脳内のクロロは相変わらず悲劇の恋人でした。都合のいい脳なのだ。
そんな気分で聴いたこともあり、「海関係で、ハッピーエンド」と紹介されたはずの「海の時間」という曲を聴きつつ、あまりにも 「ずっときみとこうしたかった」 が繰り返されたりするので、 [あのさあ、あんた幸せだけど相手死んでない?] と思ってしまいました。つまりハッピーなのは語り手だけ。
その後はちょっとイタメシもどきを食べ、ホテルの部屋に行ってテレビを見たり本を眺めたりお話したりでありました。
『アメリカ名詩選』、『イギリス名詩選』に続いて『フランス名詩選』を読んでるのですが、やっぱり中学高校でそれなりにフランス詩の訳を読んだせいか、一番しっくりとくるなあ。なかでもネルヴァルとボードレールですよ!
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