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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
MAIL

2002年07月24日(水)
秘すれば花。

 昨夜ビデオに録った『サイダーハウス・ルール』をみようと思っていたんだけど、CSで『ピアノ・レッスン』をやるというのでそちらにしました。公開時劇場で見てとてもよかった記憶があったので。

 何歳のときからか話すことをやめたエイダは、娘をつれて遠いニュージーランドに嫁ぐ。彼女にとってはピアノが表現の手段。けれども住居から遠くの海岸へふたりを迎えにきた「夫」は、ピアノを海辺に置き去りにしてしまう。
 蒼白な顔に、顔が引きつれるほどにきっちりと編み上げた髪のエイダ。長旅の疲れと、ピアノをおいておかれた憤りと。つねに怒りをあらわにしているような彼女が、先住民のマオリとの混血で通訳をつとめるベインズに頼んで海辺のピアノのところに行く。
 そうしてピアノに触れて弾いて、はじめて見せる笑顔。

 それがベインズの恋のはじまり。

 ベインズは自分の持っていた土地と放置されたピアノの交換をエイダの夫にもちかけ、エイダがピアノを「教えに」自分の家にくるように仕向ける。
 そして二人は・・・なのですが。

 夫・・・哀れなのよ。
 というのが今回一番クローズアップされた感想でした。もちろんエイダに感情移入したり、ベインズになって恋したりもしつつ。夫についてというのは、前回見たときにはあまり考えに入らなかった視点ということで。

 
 そしてクロロモード?でもやはり見てしまうわたし。

 エイダはその時代の女性らしく、きっちりと着込んでいて肌を見せない。
 そのエイダがピアノを弾いているときにベインズが「スカートをあげろ」と命令して(エイダとの一種の取引の代償なんだけど)も当然、長いスカートの下すぐ生肌なんかじゃなくて、アンダースカート、クリノリン、そして分厚いタイツなどの衣服がある。
 そのタイツの小さな穴をみつけてそこからのぞく素肌に指をあてるベインズ。

 その後「服を脱げ」で、ドレスを脱いでコルセット姿になったエイダの首筋のまぶしい白さ・・・など、

 ストイックに隠されているものをすこしずつあばき、自分だけが知っていくおののきというかね。

 その後のあらすじについてはここでは書きませんが、『ピアノ・レッスン』は名作です。最後5分の展開にもびっくり!しかし納得。

 ・・・・・

 今日の妄想。
 8日目の続き。なんとかクロロのために歌を歌わせてあげたいのだが、どういうシチュエーションで?と考えていたのが一応決着。その際に後ろから抱き込まれるか、それとも正面を向いて抱き合うかが問題。

 それから、とうとうドレスをお召しになるのですがその際にヘアメイクさん二名がお部屋に出張に。ヘアメイクのあたりを
 1)まともに書く。つまり描写する。
 2)陛下の回想。
 3)ヘアメイクふたりの回想あるいは仕事後の会話
どれにしようかと考え中。

 やっぱり(3)も長いじゃないですか・・・。

 ・・・・・

 今日買った本。
 マンガ 吉野朔実『恋愛的瞬間』3巻 すべて『ぶーけ』連載時に読んでいたので買いそびれていた。それにしても娘に「遊馬」(あすま)とつける親の祈りとはどういうものか。
 コミケカタログも見かけたけど、すっごく分厚くて2300円。もちろん重い。どこかでCDロム版見つけることを期待して、今日は買わず。

 ・文庫本
 パット・マーフィー『ノービットの冒険』
 江國香織『きらきらひかる』(まあ、いまごろ)
 本多孝好『MISSING』