度々旅
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1月初めに倒れ、入院していた祖父が病院から退院した。病院からは2月の初めの時点で退院を即され、ねばるだけねばっての退院だ。入院前の祖父は自力で立って歩くことができたが、車椅子を使わなければならなくなってしまった。介護度も上がり、これ以上家での介護は母が壊れてしまうということで、入院期間に祖父を施設へ預けることを話し合った。祖母を預かってもらっていた老人保健施設が非常に親切だったので、そこに預けたく思い相談をしてみると、3月半ばにはなんとか部屋を空けてくれるとのことだった。しかし、病院はそれまで待ってくれないので、今週の土曜日に退院をさせ、自宅で2週間程面倒をみて、それから施設へたのむことにしていた。 決めた施設がいろいろ調整をしてくれている間に、念のために他の施設へも見学へ行っていたのだが、その中の一つから急に連絡が入り、ベッドが空いたのですぐに受け入れると言われ、病院の方は早く追い出したいわけだから、その施設へ入ることにさせられてしまった。施設側は祖父の介護度が上がったということで、急遽受け入れることにしたのだろう。 祖父を連れていくと、祖母がいたところに比べると、やや不安が残りはするがしょうがない。 以前祖母を預けていた施設へは、毎日家族の者が通うようにしていた。今回も、それができるように出来る限り近場で選んだ。施設に預けるというと、一緒に住んでいる家族がいてなぜ預けるのか?などと平気で言われることがある。別に施設に預けたからといって、その家族を見捨てたわけではない。家だろうが、施設だろうが、愛情を持ってその家族に接することができる選択をするのが大切だと思う。 この家族がどれだけ愛情を持っているかによって、施設側の対応も変わってくる場合がある。祖母を預けていた施設が、祖父のためになんとか調整して早く部屋を空けるようにしてくれたのも、祖母を施設へ預けっぱなしにせず、施設側と密に連絡をとっていたためだ。その施設では、祖母がなくなった後も、祖父の痴呆についていつでも相談にのってくれていた。施設に預けるというのは、介護を放棄するということではなく、介護協力者を得るということなのだ。介護は、一人でも、一つの家族だけでもできない。理解のあるたくさんの協力者が必要だと思う。
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