度々旅
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2002年12月07日(土) スクリーン

 邦画を観ている時に特に思うのだけれど、映画の音って好き。テレビの音は、なんとなくとんがっているようなかんじ。そして、生活音が消されているような。でも、映画は、そういう無駄な音というか、ちょっとした音が、とても素敵に聞こえる。そして、曇ったようなその音は、心地良い。

 部屋の中で、一つ一つ自分の立てる音に耳を傾けてみる。ビールの缶を空ける音が、大好きなことに気付く。物をテーブルに置く音も物によってちがくて、コップを置いてみたり、鍵を置いてみたり、本を置いてみたり、ちょっと楽しくなる。

 そう、意識をすれば邦画のような世界は、非常に身近なもので、あんな音や情景は沢山溢れていて、あまりにも近すぎて、気付かずに過ごしている。それを、映画を観ることによって思い出す。変な話だ。

 自分の視界を、映画のスクリーンと思ってみると、これが案外楽しくて、鼻をかんでゴミ箱に投げたティッシュが、ゴミ箱に入らずに落ちているとか、こんがらがった髪の毛をとかしているブラシとか、石鹸を泡立てている手とか、一つ一つが魅力的な構図に見えた。
 
 


こげんき |MAILBBS

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