度々旅
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夕方ドラマの再放送。なにげなく見ていると、先日までやっていた、小泉今日子や黒木瞳が出ていた“恋を何年休んでますか”(こんなタイトル?)だった。おい!それ、あたしのことじゃないですか!などと思い、ほげ〜と見てしまいました。結婚しているわけでもないのに、妙にリアルさを感じてしまい、ちょっと悲しくなりました。
夜に本を読みながら、何気なく小谷美紗子を聞いておりました。これまた、なんだか悲しくなりました。いや、別にこの人の曲を別れた恋人と聞いたことがあるとかではありません。大学2年ごろ、なにげなく男の先輩に恋愛話とやらをふりましたら、先輩はこれを聴け!と言って、小谷の失恋の曲を流しはじめました。大爆笑したのを覚えています。その先輩の彼女は、女子高生で、留守電に「別れて下さい」といれられていたそうな。
そんな昔のことをふと思い出して、あのころは、恋愛などというものへの感情が自分の中にあったなぁ〜などと。
その先輩は小谷のアルバムを貸してくれました。私にとって、小谷の曲=その先輩になりました。きっと私はあの先輩が好きだったのでしょう。卒業式の日、先輩は私の家から学校に行きました。でも、お互いに何も気持ちは交わしませんでした。今でも、それは良かったと思っています。ただ、「私は男としてではなく、人としてあなたを好きだ」とだけ言いました。
別に、いまさらあの先輩を思い出して、切なくなっているのではなくて、小谷を聞くことによって、対象のない恋心だけが抽出され、妙に恥ずかしい気持ちになっているのでした。みなさまにも、そんな曲があるのではないでしょうか。
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