次回語るとしたら日本で人気なミュシャについて書いてみよう。

語りたいことは沢山あるんですがついてこれる人が少ない(というかいるのか)って話題なので
避け気味。
でも美術の話なんで美術やってる身としては語りたい。
んでちょっとだけ(本気で語ると大変な事になる)


ギュスターヴ・モローの絵が好きだったりします。
特に好きなのは
オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘
ギリシャ神話最大の詩人オルフェウス。
妻を失って以来、女というものを極力避けていた彼は
ニンフ達によって怨まれバラバラにされ竪琴に首だけ乗っけられて川に流されました。
そしてそれをトラキアの女が拾い上げるシーン。
なんとも言えない叙情感がある。
モローというとサロメだけど、私はこれが一番好き。

ファエトン
もなかなかいい。
これは太陽神ヘリオスの息子であるファエトンが父の太陽の戦車を操縦してたところ
暴走させてしまい、このままでは世界はめちゃくちゃに。
それをゼウスが止めるためにファエトンごとイカズチでコナゴナにしたという
シーン。
彼の母親は泣きながらバラバラになった骨を探し歩いたそうな…。

あとは
ユピテルとセメレ

もっとでかかったりするんですが、これ大画面で全部見たら感動ものだろうな。

ユピテルはゼウスのことですね。
お話としては…
ゼウスのまあ愛人になったセメレであるが
それを嫉妬したヘラに、彼は私の前では真の姿で現れるわ。
本当に愛があるのなら真の姿を見せてくれるように頼みなさい。
とかなんとか言われ、セメレはゼウスに神としての真の姿を見せて欲しいと懇願する。
ゼウスは戸惑ったが結局セメレの言うとおり、真の姿で現れてしまう。
ゼウスの真の姿はイカズチを放つ雷神。生身の人間が直視するには耐えられなかった。
セメレはゼウスのイカズチに焼かれ死んでしまう。
…というむごい話ですが、
セメレの表情とユピテルの圧倒的な存在感。無表情さがいい。



…みてわかるとおりモローの描く男性は中性的で、女性も胸は小さく描かれていて
一見すると男か女かわからない。
アンドロギュヌス性の強い作品が特徴的で文学者なんかには
好かれていたらしい。
死せる詩人を運ぶケンタウロス
これなんかは最初女にしか見えなかった。
(これもオルフェウスらしいですけど、彼バラバラにされたんじゃ?)



不満は、こんな美しく日本人にも受けるんじゃ?と思う作風なのに
日本での知名度が低いこと。
マトモな画集もない!
西洋美術史の時間でもうわーい、次は象徴主義だーー
モローだー
とか思ってたら一瞬だった。
まあ、ゴッホやゴーギャンの知名度にはかないませんか…。
日本人ウケしそうだと思ったのにな。









今日のスナフキンウォッチ

「フローレンの超能力」
今度はカミナリに打たれて超能力に目覚めたとかいうフローレン。
…いや、あの、丁度カミナリに打たれて男性が死亡というニュースがあったんでタイムリーに嫌だ。


スナフキンの見せ場

スナフキン殺されかける。

ほんと。

真上にいかにも落ちてきそうな岩があるピンポイント位置で釣りをするスナフキン。
お前の行動事態が釣りに見えるよ。
このままじゃスナフキンが危ない…!とフローレンの超能力発揮。
急いでスナフキンの元へ行き居眠りしてる彼を起こしてその場を離れさせる。
離れたと同時にタイミングよく岩が落ちる。(なぜかフローレンひっくり返るのが笑った。)

ていうかなんであんなところにいるんだか、スナフキン。
あのスナフキンが真上の岩に気づかないなんて考えにくいんだが…。
居眠りしてるというよりになってるポーズにしか見えなかった。
竿固定してあるし、いつもなら寝転がって居眠りしてるよね、あの人。
あんまりムーミンがうざいから逃げてきたのか!?寝てるフリか!?
少しでも遅れてたら死んでたというのにいたって落ち着いてるのも気になる。
もっと驚けよ!…わざとか!?自殺願望か!?

…ていうかね、
岩につぶされて死ぬスナフキンを想像して気分悪くなりました。(するなってば)
目を目開いて血をだらだら流して死んでるスナフキン……!!(゚д゚;))))とか一人でビビってました。


…でもま、スナフキンて死ななさそうだが…
リアルに空飛ぶ船から落ちても生きてそう。

もしかしてあの岩自体超能力の産物で、眠っていた時、
彼女の潜在意識がムーミンとの仲を邪魔するスナフキンを殺そうとして
岩を落とそうとしたんだけど目覚めたフローレンが自我を取り戻して
あわてて助けに行ったのかもしれない!
とかフローレン悪女説を掘り返してみる。
2006年08月09日(水)



日々の雑記 / 蜜柑

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