総天然色色眼鏡

2006年02月01日(水)

私は不眠症の気があるというか寝つきが悪いのです。
ぐっすり満足した眠りを取れるのは月の半分くらいでしょうか。
昨晩もそんな眠れない夜で、じっと目を瞑って布団にくるまるものの
もうすぐ夜も明けようかという時刻になってもなかなか入眠できませんでした。
そうしてようやくうつらうつらしてきた頃のことです。
部屋の中に”何か”が動き回っている気配がするのです。
私は1人暮らし。
動物も飼っていません。
ああ、ここで目を開けたらまた眠れなくなるな・・・と思いましたし
面倒くさいという気持ちもあり、そのまま寝てしまおうと布団を被り直した途端
突然グっと手首を掴まれました。
まるで氷のように冷たい手が、腕が抜けそうな力で私の手首を引っ張ります。
そして男とも女ともつかない声が
「いこう、いこう」
と耳元で呟くのです。
私の手首は、締め付けるような力で握られ、ベッドごと引きずろうとでもするかのように引っ張ります。
驚きと恐怖で頭が真っ白になり、されるがままになっていた私ですがようやく事態を飲み込み
やっとのことで
「・・・いかない!」
と声を振り絞って叫びました。
その瞬間、冷たい手は緩み気配もスっと掻き消えるのが分かりました。

安心すると同時にフっと意識が遠のき
気が付くと朝日がカーテンの隙間から差し込んでいました。
寝入る直前の出来事は記憶にありましたが、性質の悪い夢だったな〜と思っていました。
なかなか寝付けないとき、寝入りばなに怖い夢を見ることがよくあるので。
寝不足で怠い身体を引きずるようにして起き、会社に行くために身支度を整え始めました。
そのとき、ふと気づきました。
手首を見遣るとそこにはなんと指の痕が






・・・みたいな雰囲気の痣が、左手首に黒々と付いていた。
心当たり無し。
(ちなみに不眠っぽいのは事実)

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↑の与太話の参考は
「死ぬほど洒落にならない話をあつめてみないか」まとめサイト。
夢ネタなら「猿夢」が最凶。
何が怖いって、痛みや音やその他の感覚をつい想像してしまうことだ。
その他では”自己責任系”(話を読んだ人だけに何かが起こる、とか)が怖い。
転勤が決まった後に「山の測量」を読んで、髪切ろうかと思った。
「かんひも」「コトリバコ」「リョウメンスクナ」とか土着の独特の匂いがする話もしみじみ怖い。
諸星大二郎か『蟲師』みたい。
もしくは『木島日記』か。
一番気になるのは「まったく訳が分かりません」。
該当しそうなバスの事故は本当にあったらしい。
妙なおばあさんは『光の帝国』(恩田陸)にでも登場しそうだ。
(『光〜』の中に”一般人には見えない赤い草”と戦うおじさんが出てくるが、そのイメージ)
いずれもスレより投票所から探した方が手っ取り早い。上位にあるので。

似たサイトで『山にまつわる話』まとめサイトもある。
これらのサイトとかどこか他でも読んだけど
自衛隊のレンジャーや山岳警備隊の訓練中にも
不思議体験をすることはよくあるらしい。
不思議でも怖いとは限らない。
例えば、うろ覚えのエピソードだが
「山を登っていると目の前の木の枝に唐突に包みがぶら下がっており
そこからなにやら不思議な香りが漂う。
手を伸ばして触れようとすると先輩(教官?)に止められ
『山では、そういうことはよくある。触らないことだ。』
と諭される」
というような。
(どこで読んだ話か忘れた。2ちゃんかな・・・。)
山はまだまだ広くて深いらしい。


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