総天然色色眼鏡

2006年01月16日(月) 大河の新風

長らく大河から遠ざかっていたのだが,『功名が辻』を観始めた.

独特なアットホーム感漂う大河.
国盗り合戦や立身出世ではなく
向こう三軒両隣が舞台のコメディを観ているようだ.
いわば『山内一豊一家』
もしくは『渡る世間は武士ばかり』.
どことなくドリフ感も漂う.
恐らく次回の放送分で
千代(仲間由紀江)と養父母の城が焼かれ
3人揃って煤塗れのボンバーヘッドになる場面があるのだが
その風体はまさに博士と助手.
いつ洗面器が降ってきても不思議は無い.

千代役は15日放送分までは子役が演じている.
一豊は一貫して上川隆也である.
両親を亡くした千代を一豊の母が引き取り,一緒に暮らしている.
千代から見たら一豊様は素敵な年上のお兄さん.
戦に行った一豊へ日々思いは募る.

掌につい「一豊」と書いてしまったり
半紙に「山内一豊」と書き,そこへ「千代」を書き添えてウットリしちゃうくらい千代は一豊様が大好きだ.

しかし,戦から久々に戻った想い人・一豊に
「なんだ,お主まだいたのか」
と言われ傷つく千代.
失言に気付き宥めようとする一豊に
「(そんなに迷惑なら)明日にも伯母のいる美濃へ行く」
とそっぽを向く千代.
一豊様が好きなのに.

そしてその夜明け,千代は黙って独り美濃へ向かう.
必死で追いかける一豊(翌日から美濃が戦場になるから).
戻って来いと説得する一豊に
「戦をする人なんて嫌い」
と言い捨てる千代.
本当は一豊様が好きなのに.
素直になれないまま美濃へ行く千代であった.

そしてこの日のラストでは
美しく成長した千代と一豊が邂逅.
一豊は乳臭かった千代とは知らず見蕩れる.

今年の大河はツンデレ年の差妹萌え.
ある意味トレンディドラマである.
ベテラン俳優陣をズラリと揃えることで
「中年萌え」という年季の入った腐女子のニーズにも対応.
これがNHKクオリティ.
ポロリもあるよ.


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