学校では、夏休み作品展が始まっていると言う。
「夏休み作品展」とは。 夏休みの宿題「自由研究」を、廊下に並べて見てもらうこと。 いつ見に行っても良いことになっている。
ここ2年ほど、私はPTAの仕事で、 2日と開けずに学校に行っていたから、いつでも見られたのだが、 このところの別件の忙しさで、 PTAの仕事からは免除してもらっていて、 ほぼ1週間以上、私は学校に行っていない。
あー、見に来て欲しいんだろうなぁ、とも思うが、 「今年は仕方ないからね」と言うと、 「うん」と素直に頷く。
のんは。
今回の姉の件を、非常に真剣に、重く受け止めている様子がとてもよくわかる。
年齢的にも、「人の死」がわかる年頃なのだろう。 よく教育書を読むと、祖父や祖母の命を考えるのが、 ちょうど10歳前後、 その頃に「人の生」と「死」を考えるようになると書いてあるが、 のんは図らずも、祖父や祖母ではなく、 もっと自分に近い年齢の「死」を見てしまった。
なにも無いとき、思い出したように 「可哀想だね」 などと言う。
姉からもらった小さいキーホルダー、玩具、メモ帳、 いろんなものを見て、 「これ、もらったんだね」と言う。
のんなりに、いろんなことを考えているのだろう。
私は、容態が悪くなって行く様子を日々で見ていたが、 のんにとってはそれはまさに、事故のように突然だったことだろう。 否、 病院に行く時に、徐々に「具合が悪いから行ってあげるんだよ」 などと少しだけ状態を言っていたが、 それでも、理解の範囲外だったのだろう。
自分がかかる病気は、必ず治るものばかりだから。
もう少し大きくなったら、また話をしてみよう。
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