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| 2006年03月28日(火) ■ |
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| 博愛主義者の寂寞。 |
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この日記を読んでる人で、この話に興味持つのはひとりいるかいないかだと思うけど、書きたいので書きます。 ていうか精々ひとりにしかわからないと思うのよ。 ただし私がFTを書く上でほぼ共通の設定をちまっと説明してみたりしてます。 まだ途中ですが。
昨日呟きで叫んだことをやったんですが、終わらなくて……。 最終的にリズさんとのいちゃこきで終わる予定。 奴が実はこんなこと考えてこんな性格だなんて……ってあまり伝わらないかも。 ずるいひとだからなあ(笑) リズはわかってるのかわかってないのか。わかってて好きなんだろう、か?
「なにやってんだ、坊主」 「……坊主って、外見はあまり変わらないだろう? キルト」 「――先生をつけろよ、ガキ」 言葉と共に頭を叩かれる。黒く長い髪が顔にかかって邪魔だ。くくるか、切るかすればいいんだけど、これは俺のもうひとつの姿だから選べなかった。この方が女っぽいしな。偏見かもしれないけど。 「なに、ぼーっとたそがれてんだ」 俺を殴った人物はキルト。俺の友人であり家庭教師でもある。今はたぶん勉学の時間だ。時になんて縛られないから、感覚鈍ってる。どうでもいいと思ってるから余計だった。 五十をとうに過ぎているのに、父親だけがほのめかすだけで後は誰もそれに触れない。俺は兄がいるし跡継ぎじゃないけど、一応手本として最低限は見につけろ、たしなめって言われている。それが嫌だと思ったことは実はなかった。ないんだけど……面倒ではある。 俺は一応男、だ。一応ってのが情けないけど、性別が確定してないからしょうがない。 母親が今度は男の子でとかはぁとまーくをつけて言ったのと、周囲の反応と俺の意思も加わって、男になる予定だ。そう、育てられた。一般家庭でも似たようなもんらしい。大概が母親の趣味と気分で左右される。おおらかな家だと両方の格好をさせてどちらがいいか選ばせるらしいが……それはそれで嫌だなーと思ったり。 姉貴がいるけど男として育てられたんじゃあ、というくらい腕っ節が強い。俺より強いかも。本気を出したらたぶん俺の方が強いけど、今のとこは姉貴の勝ち。あのひとはほんとに女なんだか、というくらい男らしいところがある。女になったのは本人の意志だ。 いっそのこと俺も、女にしてくれればな。楽だったんだけど。綺麗なおべべを着せられて、にこにこしてるだけでいーんだ。 お前は兄貴や姉ちゃんと違って落ち零れだの。女男だの。かまだの。一生それでもいいんだから、坊ちゃんは楽だとか、そんな中傷受けずにすんだ。 人間で言えばじいちゃんくらいの年齢の俺が、いまだにそんなことで傷ついてるかもしれないなんて、誰も思っちゃいないけど。 「おーい、ヒース。大丈夫か。暗いぞ」 「この姿の時は是非ともエリカって呼んでくださぁい、キルト先生」 なんか心配してるみたいだから、身体をくねらせて裏声で言ってみた。今の俺は女とほぼ相違ないけど、声はあんま高くない。男のときも低くはないから、こんなもんだ。 「……気色悪いからやめておけ。どっかの馬鹿も男のくせしてそんなことしてたが」 「ああ――アコルス」 幼馴染で従弟の顔を思い浮かべる。あいつも俺たち一族の中じゃ変わりもんだ。俺とあいつだけがいまだに中性体。男として生きるつもりでいるのに、洗礼を受けない愚か者、だった。 この世界は水を境にして対となる世界。人間の世界と俺たち――妖精の世界が重なっている。地は共有し、空は向かい合っている。そんな感じ。 人間にはあまり知られてないけど、創造主ロードという神の下に集う創造神のひとり、リルトが創った世界。彼女の名の通り歌好きな連中が多い。それでもまあ、近代化とかなんとか言って、機械なんてものが世にはびこり始めてる。それをあの外はね神でなぜかグラデーションなおねーさんは、放置しているようだ。見守っている。 なんで俺がそれを知っているかって? それが俺たちの一族がリルトが媒介とする湖を守っているから。アイレスという人間の町から少し離れた森の中にあるそれを中心に、結構広い範囲を治めている。まぁ、町長みたいなもんかな。 そんで俺は今、その湖に足をつけてぼーっとしてる状態だ。なぜかは聞かないでほしーなー。俺今、たそがれ中だからさ。 「……いつまで待てばいいんだ。さっさとしろ」 「わかってるよーってなにが?」 「お前が申請したんだろうが」 「……まさか、通ったの?」 そいつは吃驚仰天だぞ、キルト! あ、リルトと名前似てるけど、なんの意味もない偶然だろうな、こいつの場合。 しかし通っちゃったのか……。親父、意外に懐が広いのか。俺はこの湖より狭いと思ってたよ。 人間世界の学校に通う、なんてさ。 「お前、自分で頼んでおいてな。お前らしいというか。相変わらず無関心だな」 「そうでもないよ。人間には興味あるんだから」 この場合はまあ、留学と考えていいだろう。人間世界にもある。 そうか。通ったのか。美少女として学校に通えるわけだな。それはもう、楽しそうだな。俺がほんとは男と知らずに男が寄ってくるんだ。知らなくても人生の汚点だよな。想像するだけでにやけてくる。 「ろくでもないこと考えるなよ。それで、だ。俺も一緒に行くことになったから」 「あー今後の教師生活のためだろ。俺が推薦しといた」 笑顔で見上げてやったら、なんか落ち込んでるぞ。大丈夫か。俺より年いってるからな。ちょっとだけど。人間なんて刺激が強いのか? 「いやなんでもない。けどなんでまた、人間界なんだ」 それは他所の妖精の領域でもってことだな。それじゃあ駄目なんだよ。キルトは全然わかってない。だから先生なんて呼べないんだ。 「俺が人間だったらもう人生の半分以上生きてる」 妖精は、人間の倍以上生きる。リルトの力が集まる地域――領域という――を治める長――便宜上領主って呼ぶ――の一族は更に長生きだ。あ、なんか説明長い。でもたまに使わないと脳みそが溶けちゃうからね。仕方ない仕方ない。 長生きの妖精に比べて、人間の一生はあっという間。基本的に異種族間での交流は認められてないから、その切なさを直接拝んだものはあまりいない。 ……俺はさ。それ、見てみたいんだよね。どんな風に生きてるのか。どんなこと考えてるのか。 妖精は楽しければいいって奴が案外多い。悪戯好きなんだ。人間に悪戯を仕掛けたりもよくする。そん時あいつらは何が起こったのかわからない顔してるんだ。きょとんって。そん時何考えてるのかなーってすごく気になったんだよね。 「……傍にいたい。見てみたい。色んなこと、知りたいんだ、俺」 「エリカ」 お。俺今かっこいいかも。なんて。 「……女の姿じゃ様になってないぞ」 がくー。 そうでした。俺は今、エリカちゃんなのでした。長い黒髪に色白の肌。瞳はグリーンで透き通ってる。外見年齢は十六くらい。どっからどうでも美少女。ついでに言うなら頭脳明晰、容量器量もすこぶるよい好物件だ! 「ヒース。そういうことは自分で言うな……」 「うわ。ひでぇ、他人の心を勝手に読んじゃ嫌っ」 「気色悪いからやめてくれ。大体ガードが弱いんだ。わざとだろう」 「えへへ」 妖精の能力のひとつにテレパシーっていうのがある。残念ながら妖精間でのみ有効。応用すると相手の心が読めちゃうんだ。まあ、皆精神鍛錬してそんな隙はくれないけどね。俺は今、そのガードを緩めてた。つまり俺の思考はキルトに筒抜けだったわけだ。そうすると口に出さなくてもいいから楽ちん……。
ガゴンっ
「ったー」 「意思疎通には言葉を使え。言葉を」 冷酷非情。どっから持ってきたんだという、それはもう太い枝で俺の頭を殴ったぞ、こいつ。 「お前それでも領主の息子か」 「散々言われたよ」 まだ正式に息子じゃないですがね。 「人間なんてそんないいもんじゃないさ。俺たちとあんま変わらないと思うけどな」 「少なくとも心を読めたりはしないじゃん」 「いや俺たちでもふつうはできない。子供の頃に悪戯で使うくらいだろう」 「寿命短いじゃん」 「その中でできることをやるんだ。悩んだり笑ったり、幸せになったり不幸になったり」 不幸ってなるものだろうか。バッドで殴り返してやりたくなるんだけど。 「お前はなんでも難しく考えすぎだ。その上誰も彼も好き。皆大好き。嫌いになれない博愛主義者じゃな」 「俺はヒースだよ。文句は名前をつけた母上に言ってくれ」 ヒース……エリカという花の別名。荒野に咲く花だ。花言葉は孤独、寂寞、博愛、裏切り、柔軟、不和……とかそんなの。その言葉通り俺は今、独りで、誰も嫌いになれなくて、周りとうまくいってないが、なんとなくそれを受け入れていて、そしてすごく物寂しい。 |
もうちょっと思慮深いとこを入れたかったのに。でもまぁ自画自賛、こんなひと。 寂寞感は出たかな、と。排他的というか、諦観しちゃってます。 好きだけど拒絶状態か。 リズは暗く悩むことってあんまないだけに、こやつは一度回りだしたらメビウスの輪ですな。ああ、楽しv(いじめてるつもりはないけど) リズの視点でしかほとんど書かないので新鮮。 おまけに本編上、どうやっても入りそうにないヒースの裏面っつーのが書けるのは私は非常に楽しくて仕方がないのです。
調べは頭の中では完結しちゃってる分、話やキャラを裏付けるストーリーが浮かびます。 ネタ的にはこの先も続けられるんだけど、物語的にはそこまで必要なくて。っていうかそんな冒険なんて大風呂敷広げたら終わんないし! 私的にもそこどーでもいいし(おい)でも私はまだ書きたいんだよ、書き終ってすらいないが! という状態です。
前に予定してたコピ本、本格的に書き進めてやろうか、と思わなくもないですよ。 途中まで書いてあった物を読んで、ああこいつらいちゃこいてる。ばかっぷるだ。でもそれが楽しいんだよなーあははははとか思ったりしました。 この話はどこまで行ってもラブコメなんですよね。
私は1年くらいそれ、認めてなかったけど。 (コメディなんて無理!と思ってたから。シリアス書くの好きだったんだものー)
ほんとは親世代の様子を是非とも書きたい。蛇足だけど! ていうかエリカを書きたい。自画自賛野郎め。なんて愛い奴!(愛いんですか)
頑張って黒髪増やしたんだ。黒髪なびかせて活躍してほしいわ……。 調べには黒髪キャラが、ひのふのさん、人くらいはいるんですが。あれキルトも黒髪だっけ。5人くらい?あーダフォディルさん(ヒースのおとん)も黒髪っぽい。いやこげ茶のイメージだけど。 うん。結構いる。羽家はね。羽家は……アビスとラーシャさんと存在忘れがちな樹羽くらいかな。 黒髪大好きなのに……!
好みの話。今回は小説とその作者さんについて。 大体好きだなーって思う小説を書く人のサイトって何か共通点ありません? 私はサイト運営で心がけてらっしゃることが賛同できたりすると、比較的その人の文章はすんなり。ていうか話、好きだなーと思う。 あとはサイトデザインとかね。 これはまぁ、私も私なりに拘りがあるからなんでしょうけど。 小説ページひとつとっても、配置とか字の大きさとか背景とか、行間とか。 そういうのって繋がるところ、結構あると思うんですよ。 何度も足を運ぶのは作品だけじゃなくてサイト自体に魅力を感じるから、ですよねー。
ってまぁ、そんな話がしたかったのです。 ほれ込んでるサイトさんはやっぱり人柄が好みだったり、運営のモットーが共感できたり、読みやすかったりするわけです。 まぁ、インデックスとか小説コンテンツのページ見て、これは合いそうだそうでないってより分けちゃいますけどね。 こだわりが見えるとこが好き。 それはたとえば更新だったりシンプルさ(軽さ)だったり、見易さだったり、ね。
私的に文メインなら、左右のマージンをとるか、テーブルに入れてくれとは思います。 私の環境は画面狭いからいいけど、でかいと折り返しが……。ブクマとか出しておくのややねん。 行間指定してくれると嬉しいです。文字は2(10)か3(11か12)で。
行間とテーブルは読みやすさの必需品だと思うの。 行間はまだ我慢できますよ。 けど横スクには我慢が……。
最近選り好みしちゃうのです。 文章を、ね。
どうやら肥えてきたみたいね。 まるまるっと。まあまあ……。
しかし。しかしだよ!僕はこの結末寂しいんだよ。落ちは予想内だけど、なんていうかおにいちゃんがっ。おにいちゃんがぁ!!うぅ。 トリップものだ。そうなるのはわかる。むしろ日本に戻ってきてもらっても困るのだが。 あぁ!(悩) 好きだ。ほんとに好きなんだ。話も割合文章も。書いてあることなんかもすごい好きだ。ぐさっというかぎくぅみたいにきましたよ。 ……でも私、まだ行かなくていいから! なんかこう、すっきりしないのです。ハッピーエンドなんだけど。 お兄ちゃん、弟大好きだったのにねぇ。目も見えなくなり耳も聞こえなくなって。あぁ。
と、引きずってます。 主人公(弟)よりお兄ちゃんに感情移入してしまった。
……いかに私が終わった話が好きかどうかわかる? 今自分で言って「えぇ! そんな!!」って思いました。 切ない過去話には悶えてしまうのよ……。 覆しようがない、もどかしさが好きなのかもしれません。
今日は昼に起きて買い物に出て↑書いて読書でワンピ見て苺食べてアイス食べて読書で。
春休みを満喫しすぎじゃいっ。
明日は筍とコストコの予定です。
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