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つけたりつけなかったりぃー
悠都
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2003年09月12日(金)
Rainbow Chaser





「ある日僕は祖国へ帰った……」
 虹の足下にあるという財宝を探す旅の途中、ふと家族に会いたくなってねと、微笑んで旅人は言った。どこか淋しさを伴って。
「それで?」
 エルフの少年は先を促す。
 ロマの少女はなにも言わなかった。ただ黙って旅人が再び話し出すのを待っていた。
「なにも、なかった」
「え?」
 少年は聞き返す。
「なにも……なかったんだ……」
 事実を噛みしめるように、けれど空虚をはらんだ声で青年は自分が今ひとりであることを打ち明けた。
 流れる沈黙。
 それはひどく重く、旅人より若いふたりは、なんと声をかえていいかわからなかった。
 待つことしかできない。
「伝染病だったんだって」
 どこか他人事(ひとごと)のように旅人は語る。自分が生まれ育った場所が、自分の知っている場所ではなくなっていたというのに。
 笑う。
 他に術がないというばかりに、青年は苦笑した。
「僕はかぞの苦の骨さえ拾えなかった……。彼らが死んで、それだけ時間が経っていたってことだね」
 自らを愚かだと言いながら、それでも旅人はいまだ、虹を追い続ける。
 エルフもロマも、やめればいいのにと思った。やめるだろうと思った。
「厳しい父、優しい母、怒りっぽい姉、泣き虫な弟……みんないなくなっちゃった」
 少年時代の口ぶりで、若干茶化しながら言う。
 夢を見ていた。旅人は最初に出逢ったとき、そう口にした。愚かで、でも自分にとっては最上の夢だと、とびっきりの笑顔で。
 旅人がなにを思って虹を追うのかなど、他人であるエルフやロマにはわからない。差別、迫害されてきた彼らが、人と称される者の悲しみの深さなど知る由もなくて。
「遠い夢。果てない、敵うことのない祈りであり願い。僕はひとりで虹という夢を見た。僕は孤独の中でさえも、虹という夢を見ている」
 それは旅人が旅人である証拠、存在意義。




次の公演の台本の一部を、小説に書き直したもの。
これだけでは、話の流れさえつかめないだろうな〜とは思うものの、それより前は冒頭部分しかできていないので……。(まだプロットと入れたいシーンの台詞しか書いてません)

rainbow chaser=虹を追う人。欧米で夢ばかり見ている愚かな人を指す言葉、らしい。
ロマ=ジプシーのこと。
虹の足下には財宝が眠っている、という話は有名。

書きたいことはタイトルのとおり。
なにかを失っても、夢を追っている愚かさ、でも本当は……みたいなことが書きたいかな〜と。
結構大事なところをぼかして台詞に託しているので、きっとわかりづらいでしょう。
私の台詞っていつもそうですし。
基本的には台詞を言っている人の過去から、その台詞が出てくる、その過去がわかると納得できる、みたいな台詞が好きなので。
読む人にとってはどうでもいいところを、こだわっている、かな。
だからテーマがわからない、と言われる。
奥行きが好きだから。


間違いだらけのリハーサル。
駄目ー。きゅーもう嫌ー。な感じで。
頬を引っぱたきました(3回くらい)頬をつねりました(思い切り)
失敗尽くしで、明日大丈夫だろうか……。

吹奏楽部はなんにも手伝いしないのに、文句をたれます。
リハーサルは12時半からなのに、11時から用意できないことに文句を言います。
遅れたら全体に迷惑かかるのにね、といいます。
彼女たちは体育館の入り口でぼーっとくっちゃっべってます。
演劇部が執行部の手伝いで、椅子を出しているのに邪魔扱い。あまつさえ手伝えといえばぱしるなと。
最悪。
こっちは9時前から体育館に来て照明設置をしているのに、後から来てなにもしない人たちに文句を言われる筋合いなんて毛頭ない!
おまけにギャラリー(照明の名前)を動かしっぱなしのままにして帰る。
早く始めたのにも関わらず、リハーサルの時間を大幅にオーバー。(30分以上ずれこみました。
迷惑かけてるのどっちよ。
ただ単に長く練習したいだけじゃない!
演劇部は練習時間削って照明設置やってるのよ!?そりゃ、私たちだけが照明を使うなら、文句は言いませんよ。でもね、あんたたちだって使うんだから、手伝えっての。せめて。
毎年手伝いに来ないくせに、文句だけはしっかり言うんだから。演劇部の数倍人数がいるくせに!!
べっつにねー公演なんて体育館使わなくてもできるの。視聴覚室だろうが、大会議室だろうが、構わない。舞台の広さに目を瞑ればね。
吹奏楽部が照明を使わないなら、手伝う必要もないし、文句好きなだけ言ってもいいと思う。でも使うんだから、やることはやれってんだ。
10人よこすだけで30分以上は早くなるっていうのにねぇ。
遅れても自分たちはなにもしないで見てるんだから、いいご身分だと思います。
しかも嫌いな奴が文句を言いに来たから、たまった鬱憤が爆発して文句言ってやった。
ふんっだ。
手伝いわない=使わないと見なすから、もう来年からは来ないなら使わせない。
ダンスサークルも来ないのよ。
しかも演劇部のもの借りようとするし(あれは物を頼む態度ではない。ていうか、うちは貸し出し部ではない。本来部外者に貸す義務はないんだ)
いい人もいるのに。
吹奏楽部っていう集団が大嫌いだ!
たとえ中学時代所属したことがあろうが、やることもやらずに言う奴らなんて知ったものか。
本当は練習をやりたいんだ。それでも文化祭は学校主催で、他の団体も使いたいだろうから、設置してやっているのに。
いっそのこと蛍光灯でやれ。

あぁ、すっきりしない。

部長はいい人なのに。

でもゼラ作ってやったんだから、文句を言われる筋合いはない。
ギャラリーを動かして使いたいなら、元に戻しておけ。きとんとな。
私たちは舞台の端まできちんと照らせるよう、位置を決めているんだから。
舞台からはみ出るほど人数がいるからって、それは理由にならない。
舞台端が暗かったら、他の団体に迷惑がかかるんだ。
去年はうちのクラスがトップバッターだったっからいいものを……。今年は2−1が吹奏楽部の後にいるから、迷惑甚だしいぞ。
よっぽど2−1の男子の方が素直でよろしい。
照明のことわからないから、真剣に聞いてくれるし。
今年の吹奏楽部の照明担当が、小中学校同じじゃなかったら、絶対にゼラなんて貸してやらなかったぞ。同郷のよしみだったのに……。

ちなみに照明はえらい高いです。はい。
壊したら簡単に弁償できるほどの額ではない。学生の小遣いなんてスズメの涙。
数十万するのもあるんだからー!

おばあちゃん家に行かないと。