++ Wasabia ♧ japonica ++

平凡で退屈な日常の中にこそ、目を向けたい一瞬がある。
大事なことは、いつもその中にしかないのだから。

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◆ 2002年06月24日(月)
幸せな結婚生活、苦。
私の友人である彼女の旦那さまがまだ学生で19才のとき。
お腹に子供を授かり出来ちゃった結婚。

猛烈な周りの反対を押し切り、結婚したのはいいのだけど、
両親の援助なしではとても生活できる状態ではなかったらしい。

借金はあれど、貯金は1文無しの彼らは、
色んな人から援助を受けながら結婚生活をしている。


旦那さまは昼間は整骨院でバイト。夜は、その技術の資格を得るために学校へ通い、親からは学校の費用、バイト先の院長からは入学資金と家賃。
彼女の父親からは借金返済を肩代わりさせ、母親からは育児費用をもらっていたらしい。





「あのさー、うち、旦那、仕事辞めるねんやんかー」

「ええええ(゜_゜;)!!」

「ってか、もう職場に10日から行ってないねんやんかー」

「えええ( ̄□ ̄;)!!」

「なんか、ソリが合わないんだって、そうなったら仕方ないやん?」

「........ってか生活大丈夫なん?」

「めっちゃやばいねん。」

「こんな所で遊んでる場合ちゃうやん!!」

「そやねん!」ケラケラケラ!




「ほんでなー、その入学資金200万と家賃返せって言って来たときが問題やねん。」

「いうてきそうなん?」

「うん、だから月1000円づつ返しますって言うつもりやねん。」

「千円......気の長い話やなぁ....何年掛かるんやろ。」

「あきらめてくれるのが一番やねんけど、裁判とかってなるもん?」

「いや、そういう個人的な金のやり取りは、とにかくまずは話し合いやから。」

「でもなー、借用書とか書いてないねんやんかー、向こうが勝手に出した金やで?返さなあかんもんかなぁ。贈与にはならへんかなー」

「..........さぁ.......」

「あそこ金うるさいからなぁ。」



うるさかったらお金は出さないと思うのだけど....
なにわともあれ7月からの勤め先は確保しているらしい。

そしてこれからの彼女の人生設計を聞いていて、
こっからあとは私たちは相槌しか打てなかったのだ。



「もう彼も来年卒業やねんやんかぁ、いつでも開業出来る資格が出来るねん」

「だからなー、どうせやったら開業したらええねんって言ってるんやけどなー」

「所詮雇われって好きなことできひんやんかぁ。開業したら好きなことできるし、成功も失敗も自分のものだから、自覚とか考え方もしっかりすると思うしやりがいもあると思うねん。」

「でもなー、まぁ開業するにしても他にも雇われの経験とかあったほうがいいしなー」

「だからあと5年くらい雇われやって、ほんで彼が30才になったら開業するねん。」

「開業するのは田舎でやったら儲かるらしいから田舎かえってやるつもりやねん。」

「1年くらいして儲けたら私と子供だけで帰ってきてマンションこうて3人で住むねん。」

「だからせいぜい旦那には儲けてもらってしっかり養ってやー!っていうてんねん!ケラケラ!」




「一緒にすめへんの?」と私。

「だって田舎キライやもん、イヤヤ!」

「大阪で開業したら?」

「大阪はもうからへんらしいもん、あかんねん、全然」

「別居婚?」

「うん、お互い愛人作って生活するねん!」ケラケラケラ!



冗談好きな彼女のトークは、
何処まで冗談で何処まで本気かはわからんかった。



失業中の旦那さまをもっているにしても、なんとも明るく元気で、

そして、自覚がない....







ブランドと貴金属のすごい好きな彼女と出かけると必ず行く、ブランドショップめぐり。

ティファニー、ルイビトン、ロレックス、ファミリア、bebe。
そして宝石店、片っ端から。

そこで見つけた29800円のブレスレット。
もうすっかり欲しくなったらしく。
旦那にtel

「すごい変わってて、おしゃれやねん」

「ふーん。何時帰ってくんのー?」

なかなか女房あしらいも上手くなった年下の旦那。
負けずに彼女。

「わすれられへんねん。」

「早く忘れて帰ってきてねー。」




わらた。


その代わり、バーゲン品のbebeの服をご購入。
びっくりしたのは、店員とは殆ど溜め。

よっぽどの常連客らしく、
店員は彼女が購入した全ての服を記憶しているらしい。


プロですね、ブランド店員のお姉さんは。
みなわなければならん。


安い安い安いと連発してご購入した
上下のセット、3000円也。

bebeにしては安いらしい、わからへんけど。
いや、私もいろいろわが子の服探したけど、
こんな普通のTシャツ3000円とか、
ズボン6000円とか目玉飛び出そうになった。

靴がかわいらしいのがあったので購入2800円。ちょい高。
まぁ誕生日プレゼントでええではないかな。

おもむろに彼女が口を出す。



「あんたってさー、いつもどんなん着せてんのん?」

「リサイクル品の50円のTシャツとか、半分は借り物。」

「借り物!?リサイクル??」

「うん、後はライフのバーゲンで300円くらいのTシャツかなぁ」

「ブランド物は?」

「お祝いでもらったファミリアと、あんたがくれたbebeの2点だけやな。」

「マジ?  ってか、借り物ってなによ?」

「3人の子供いる友達が大量に貸してくれるねん。」

「くれへんの?」

「だってまだまだ産む気らしいもん。返さなあかんやろ。」

「ってか、人の着てるものいやじゃない?」

「イヤやったらリサイクル利用できひんて。」

「リサイクル品ってTシャツ50円なん?」

「ブランド物も置いてるけど、そんなん高くてかわれへんわ。」

「そうなんやー、私は自分はガマンしても子供にはブランド物着せてあげたいなぁ」

「うちは親もガマンしてて、子供の方が贅沢やで。それでも」




「またまたあんたってごっつい貯めてそう」と突っ込まれた。




「いんや、うちは自営やからな、夫婦共働きで30万、全部使い切り。
ボーナスなんかあれへんからな。年収360万だす」

「うそやんっ!」

「給料明細見るか?」

「ってかあんたタダ働きってこと?」

「自営ゆうたらどこでもそうやろ。かーちゃんもそうしてきた、うちは。小さい頃はうちはリサイクルどころか拾ってきた服着せられてたからな、うちの子はまだマシだす。」

「5年後はあんたも同じ立場になるわけや。帳簿のやり方おしえたるわ。」


顔面蒼白の働いたことのない彼女。





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がんばってね、Kちゃん。
確かに自営は当たれば大きいけどね、そんなに上手くいくもんじゃないよ。
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