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2004年05月16日(日) オーケストラでプチ同窓会?

今日も今日とて、夕方まではだらだらと過ごしておりました。
雨が降ったりやんだりで、なんか落ち着かない……。

夕方には図書館に行き、あの芥川賞の「蹴りたい背中」を入手。
これはまだ予約が22人かかってるのに、「蛇にピアス」はもう4人だけ。
こんなに差があるとは思ってなかったんで少しびっくり。

それから、栄の芸術文化センターのコンサートホールに。
今日は名大の交響楽団の定期演奏会。聴きに行くのは初めて。
入って傘を傘立てに置いて、さてエスカレーターで上ろうと思った時、
「美和せんぱーい」と呼ぶ声が。「え?」と思って見やると、高校の後輩2人が。
そっか来てるのは私だけじゃないのか、と知った。K美ちゃんにE子ちゃん、
A子さん、T代ちゃん、M志君、と相変わらず34期のメンバーは結束力が固いというか仲良しというか。
まだ全員が揃ってないと言ってたんで、先にホールに入った。
1階席のそこそこ前の席をゲット。17:45開場で、18時前には着いたんで、まだそこそこ空いてた。
始まる前、気がついたら後ろに後輩達が。で、斜め前に、同級生のS木さんが。
彼女は同じクラスにはなったことはないけど、3年の時、隣のクラスで微妙に友達?
少なくとも、私のことは覚えててくれたようで、先に気付いたのは彼女の方だったし。

曲は2曲で、まずグリーグの「ピアノ協奏曲イ短調」。これは、一楽章なら知ってる。
ティンパニのロールのクレッシェンドの後に激しいピアノの音で始まる曲。
確か、高校生の時、市の勤労文化会館でも聴いた記憶がある。
吹奏楽は年に何度か聴くけど、オケは大学入ってからは多分初めて。
まだ2〜3回しか、今まで聴いたことがなかったように思う。

高校の部活のOB会報で、同期でトランペットだったI里君がコンサートマスターを務める、
ということを知り、そういえばまだ一度も行ってなかったし、折角の機会だから、と決めた。
開演前にプログラムで確認したら、いるかなぁ、と思ってたY田君も発見。
I里君は1年の時同じクラスで他に弦楽部と天文部等、Y田君は2年の時同じクラスで生物部だった。
2人とも部長を経験して、理学部とオケに入った、って点は特に意味はないけど同じ。
2人とも音楽選択で、高校の時の授業の個人演奏会では大層な腕前を披露してくれてた。

開演時間になり、団員達がステージに登場した時、コンサートマスターであるI里君は、
真打ち登場?っぽく、一番最後に一人で入ってきた。おぉっ。
大学に入ってから、数えるほどしか会ってなかったから、何ヶ月ぶり?
もう1年は会ってなかったかな。遠目にも髪に薄く茶色を入れてるのがわかった。
ピアノのA音(だったっけ?意識して聴いてなかったから記憶が曖昧)でチューニングの合図を
開始したのが彼だった。そして、指揮者とピアニストが入場し、いよいよ演奏が開始。
最初のティンパニ、もうちょっと長くてもいいかな、と個人的好みで思った。
でもやっぱり、生の演奏は素敵。入場料をとるだけあって、さすがに私が聴く分には音がいい。

3楽章までの演奏が終わった後、休憩時間になった。
なんと、元吹奏楽部顧問のイマセンがいた!!わぁびっくり!!
私が3年の春、定年退職されてしまった先生。ロビーに出て、みんなでおしゃべり。
ちょうど、私と同期で、でも弦楽部だったA木君とK村君も通りがかった。
A木君は2年の時同じクラスだったけど、あんまりなじみがない。
K村君はお互いの面識は多分ない。私の方は彼を(名前と顔程度は)知ってたけど。
なんだかプチ同窓会の様相を呈してきてた。K美ちゃんなんかはイマセンを「おじいちゃん」、
と呼んで楽しげにおしゃべりをしてた。私は良くも悪くも部活では目立たなかったんで、
先生がどこまで私のことを覚えてるかわからないし、特におしゃべりはしなくて、
みんなの話を聞くことを楽しんでた。まぁよくあるパターン。
どうも、自分から会話の中に入ってくのって苦手で。

後半はブラームスの「交響曲第2番ニ長調」。この曲はよく知らない。
でも楽しく聴いてました。演奏者の中に名前があるY田君はきょろきょろ探してたけど、
結局見つからずじまい。楽器の名前が何故かドイツ語でわからん……!
帰宅して調べてわかった。「Schlaginstrumente」で打楽器、らしい。
えー!!てっきりチェロか、少なくとも弦楽器だと思ってたのに。
道理で見つからないわけだ。まぁどのみち、パーカスは後ろの方でわからなかっただろうけど。

演奏終了後、かなり長い間拍手が続いてた。何かアンコール曲をやるのか、
と思いきや、何もなく終わった。最後にI里君が指揮者と握手してたのや、
指揮者とI里君にだけ花束が贈呈されたのが印象に残った。
何か、自分と別世界の人を見てる感じがした。かつて同じ教室で机を並べてたのが嘘のような。
後輩に聞いたところ、どうも彼の親は医者(でも開業医ではない)らしい。
これから医学部に移る、とも言われてたけど、どうなんだろう。
音楽はやっぱり趣味に過ぎないのかなぁ。あれでピアノもすごい腕前だしなぁ。
高校の時、ピアノかヴァイオリンか、って言ったらヴァイオリン、と本人は言ってたけど。
妹も今楽団に所属してるようで(そういる苗字じゃないし)、音楽の家系、って感じ。

私も吹奏楽なりオケなり、大学でやってれば良かっただろうか?と今更自問自答してみた。
でも、きっとそうしたらどこかで壊れてたんじゃないか、という気もする。
今の生活でいっぱいいっぱいなのに、これ以上他に時間は割けなかっただろう。
そう思いながらも、自分はただ逃げてるだけじゃないのか、という言葉も浮かぶ。
どの道が正しかったのかは……死ぬまでわからないのかもしれない。

演奏が終わって、アンケートを書いた。名前は記入欄がなくて、
I里君かY田君が読めば、私だとわかるかな……?という内容で感想等を書いてみた。

終わってから、しばらく後輩達と溜まってたら、K地先輩にも遭遇。
別行動だけど、一応兄妹で来てたのか、と思いつつ。今は就職したのかな。
幾らか待って、I里君が出てきた。来てた34期の子達で花束を贈ってた。
顔は見せたけど、特にしゃべりはしないまま、後輩達と芸文を出た。
Y田君について聞きたい気もしたけど、何かそれも唐突な気がしてやめた。
後輩達は食事をしていくらしいけど、私は家で食べる、と言ってきたし帰宅。

次の演奏会はクリスマスの土曜に、ベートーヴェンの第九をここでやるらしい。
第九かぁ。いいなぁ、聴きたいなぁ。どうせ、用事が入ることはバイト以外ない。
また今年もシング……(以下自粛)って予想で、卒論の息抜きにでも来ようかしら。
まぁそれはまた、その時の状況次第、ということで。


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