| 2004年11月23日(火) |
深夜のクルースタジオで |
ただ今、24日になったばかりの、深夜0:35。
今日も朝から2件のスタジオをかけもちで、まだ仕事中。
ついさっき、ようやくリハーサルも終わり、メンバーは全員帰ったので、深夜のスタジオに残ってるのは私一人。
ミキシングルームにこもり、作業しながら、音に癒されてる。
目の前のスピーカーから流れる声は、まるで、そこに存在してるかのよう。
目を閉じれば、あの頃の、歌う姿が浮かぶ。
悲しいラブソングを歌う彼の声は、胸の痛みを思い出させる。
遠い昔に、彼と恋におちた。
思い出すのは、その歌う姿、照れくさそうな笑顔、やわらかな眼差し、そして、悲しい目をした少年。
授業の合間に何度も公衆電話に走った。 わずかな時間の会話。
都会のビルの間で、いつも人目を避けるように会っていた。
人ごみから逃げるように、離れないように固く手をつなぎながら走リ抜けた街。
いつも笑いながら息を切らし、たどりついた路地でKISSをしていた。
まるで逃避行のように過ごしていた二人の時間は、大人の手で壊された。
若かった二人は、状況が飲み込めないまま、大人の思惑に振り回され、別れを選んだ。
最後に会う事も許されず、私達は離れてしまった。
画面から流れるメッセージ、メロディに乗せたキーワード、すべて気づいてた。
でも、どうしていいかわからなくて、動けなかった。
遠い昔の、幼い二人の恋の物語。
こんな深夜に一人でいると、せつない気分になっちゃうね。
きっといつか忘れてしまう時が来るから、せめて今だけは、この記憶に包まれていようかな。
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