| 2004年03月20日(土) |
Kind of Blue |
このタイトルでピンとくる人はどれくらいいるんだろう?
札幌キタラホールにて全国初の顔合わせ、2部構成によって行われた今夜のコンサートのタイトルだ。
第一部 塩谷 哲 & 吉田美奈子 Duo
第二部 寺井尚子 Quintet 北島直樹 細野義彦 ジャンボ小野 中沢 剛
豪華なメンバーが集結したこのコンサートに、【JUNKチーム】のボスのもとに、じゅんこさん・たかし・ショウの3人はお仕事してきた。
私は吉田美奈子さんの歌声が大好きで、この日をとても楽しみにしていた。
私が彼女の歌を初めて聴いたのは、確か高校生だった頃。 もう25年くらい前になるのかなぁ。
当時の吉田美奈子さんの歌をFMラジオで聞いて、なんともいえない感覚が体を駆け抜けたのを今でも覚えている。
ジャズでもなく、ロックでもなく、もちろん歌謡曲でもなく、当時の言葉のニューミュージックでもなく、なんというか、演歌や民謡にちょっと近いような不思議な歌声に、高校生の私は衝撃を受けたと同時に、その声が体に染み込んできていた。
私にとって彼女は、体の細胞を変化させてくれたソウルシンガーなのだ。
それからの私は彼女のレコードを買おうとは思わなかった。 なぜなら、目の前で彼女の声を聴くべきだと思っていたから。 その息遣いさえも聴き逃したくないと思っていたから。 いつか絶対、身近な存在となるハズだと思っていたから。
あれから何年もたって、今こうして御本人と会い、同じ空気を感じられて本当に嬉しい。
遠い昔に考えていた事や、根拠もなく確信を感じていた事が、今、まさに、現実となってきている。
今夜も本場中は会場に席を用意していただいて、お客さんと一緒にステージを少し見た。
リハーサルで彼女の歌声を聴いたときには、体中のチカラが抜けて穏やかな気持ちになった。
鳥肌どころか涙が溢れそうだった。
でも仕事中だから頑張ってこらえたよ。
そうそう、私は曲の合間や演奏が終わった時に拍手というものをほとんどしない。
というか、できない。
奏でられる世界にどっぷり浸っているので、変な言い方をすれば、放心状態に近いのかもしれない。
その瞬間は、私とステージが一体化してる感覚になってしまうのだ。
まわりは見えない。
ステージと私の間の空気しか存在してないみたいな感じ。
だから、「曲が終わったら拍手」 という感覚がない。 余韻に浸りきってる。
その創りだされる世界にトリップしてる。
ちょっと不満なのは、まわりの人の拍手で現実に戻されちゃうのがイヤだ。(勝手な言い分だけどね)
知らない人が私を見たら、拍手もしないで無表情で、横柄に見えるのかもしれないなあ。
それはさ、わかる人だけわかっててくれればいいよ。
私をそこまで引き込んでくれるアーティストは、実は、数少ないのだ。
心からのものは、心が反応する。
良し悪しを決めるのは、キャリアや年齢や技術じゃないよ。
純粋な本能をむきだしにされた時、本気で受け入れられる魂を持っていたいね。
みんなも、これからたくさん、心の財産になるアーティストに出会えるよ。
あんがい身近な所にいるんじゃない?
心の扉を開いて、よーく耳を澄ましてごらんよ。
|