ハラグロ日誌
書人*ちる

   

  




着信履歴
2003年10月22日(水)
今では当たり前の事だけれど、家の電話も携帯電話も着信履歴がちゃんと残る。今の私はメールが通信の主な手段なので、予定外に電話が鳴る事はほとんどない。(しかも、ほとんど出ない。)
昔、こんなに便利な機能があったら、無駄なケンカもしないで済んだし、無駄に色恋の期待をしなくても済んだかもしれない・・・なんて考える。
ある日。ぽつりと夜中に1時間おきに2件、残されていた履歴を見て、少し気が遠くなった。
携帯ではない、自宅の電話番号。
そらで覚えちゃうくらい、ここにかけてたっけ。
・・・でも、君はそこにはもう居ないはずなんだけれど?
数秒間の無言の留守録1件。
その向こう側に、ほんとに君がいたのだろうか?
君は何かを言いかけて、止めるのが得意だったね。
言わなくても分かってあげるのが、私も上手だったけれど。
でも、助けてほしい時には、みっともなくても「助けて」って言わなくちゃダメなんだ。それを言わない君も、言わせない私も、2人の恋をダメにした。恋が終わってしばらく経って、君から「助けてほしい」と呼び出された時、私は不謹慎ながら嬉しかった。こみ入った話をほぐしながら、2人で飲んだお酒は私にとって忘れられない美酒だったよ。
翌日コールバックしようとして、でも止めておいた。もう、君は私じゃない誰かを夜中に捕まえて、こみ入った話を済ませてスッキリしているかもしれないし。或いは、あの日、あの時間でなければ話す気持ちにはならないのかもしれないし。
そうやって考えたら、もう君は、私にとって知らない人みたいに思えてきた。
それでも、夜中に2度も私の事を思い出してくれた君に、ちょっぴり感謝している。









設計*しゑ(繊細恋愛詩)
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