ハラグロ日誌
書人*ちる

   

  




言わなくていい事
2002年04月02日(火)
よく私、日常で「毒舌」だと言われます。本人は全然そんなつもりなくて、「しまった!言ってはいかん事だったのか!」と後悔する事もしばしば・・・。B型のせいかもしれないんだけど、思った事を直接ぼーん!って相手にぶつけてしまうタイプ。思った事をすぐ口に出したくなるんですね。
で、一応何とかかんとか人生27年やって来たわけですが、最近「やっぱり言わない方がいい事ってあるなあ。」とつくづく思うのです。それがまだ分からなかった頃、2度、親しい大切な人間関係(1人は女友達、1人は彼氏)を決裂させてしまった事があります。(今は修復してます)お互いに、言いたかった事をぶちまけて、互いに譲らなくて、それは目も当てられないような言葉の暴力の応酬。「それを言ったらおしまいでしょ。」という事で、もう一生縁は戻るまい・・・と半ば諦めてもいたんですが。しばらく時間が経つと、またうまく距離をとりつつ付き合えたりするものなのです。
それは何故か。ずっと自分でも考え続けていた事でした。
ある心理療法士が言っていたエピソード。
「たとえば、患者さんが『何か喉につまっている感じがする』と言うと、現代の心理療法では徹底的に『それは何か言いたくない事があるから、そういう圧迫があるのか』とか『物理的になにか病変はないか』とか徹底的に分析するんです。そこで挙句、患者さんが『実は父親を殺したいと思う』と思いきって言ってしまったとすると、それを口に出してしまった事で余計に患者さん自身が傷つく事もあるのです。」
きっと、私たちのかつての言葉の暴力の応酬は、触れてはいけない領域で互いを傷つけた事で、自分自身にもっと深手を追わせていたのだと思う。だから、自分の傷が癒されると、また相手の事が愛おしく思えたり、頼りに思ったりできる、またそれは言葉よりも、もっと深くて優しい部分が呼応しあうようになるのではないかと・・・。相手を論破しても、ケンカに勝っても、きっと勝ってしまった方が深手を追っている。そう思うと、相手がさらに愛おしく思えるから人間って不思議。
でも、もうあんな思いはしたくないから「言わなくていい事」は言わせちゃいけないし、言ってはいけない、墓まで持っていこう。最近、心から思うのです。









設計*しゑ(繊細恋愛詩)
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