独白「文字式」

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2006年06月06日(火) 歌会その4(ミクシイ有)

 先日、鎌倉に行った。美しい自然、歴史あるたたずまいに圧倒されつつ、デジカメを忘れた自分のおろかさがいとおしくすら感じられる。

 さて、歌会日記も第4回目となる。ここまでくると日記ではない。先週歌会に参加したのだが、あっというまに一週間以上経ってしまった。
 今回参加した「ツナガルオテラでヒロガルカカイ」はこんな感じで進められた。参加者は四角を囲むようにすわり、事前に提出した短歌レジメが配られる。一人が一つ、短歌を音読して自分なりの解釈を加える。それを聴いた上で、みなでその歌について解釈を加えたり議論を深めたりするのだ。(なお、音読・解釈する短歌は、席順とレジメに記載の歌順に応じてアトランダムに決められる。)
 歌の解釈を聞く、というのは、実に刺激になる。この言葉でここまでのことを考えるんだ、って発見があるのだ。自分の歌で恐縮だが、「冷蔵庫へ戻し忘れた挽肉」というフレーズで、挽肉は冷凍庫で冷凍保存しているものだ、なんて解釈をもらって驚いたりした。また、歌の解釈は、一つ一つの単語の意味を大事にする、という気がする。歌会でも「飽和」という言葉の議論が展開されたのが印象深かった。
 「歌会ではご年配の方が電子辞書を持ってくる」なんてエピソードを聞いたのだが、そもそも辞書を引いて作品を読む、って感覚がないので、電子に驚く間もなく、辞書に驚いてしまった。詩のワークショップとか勉強会に参加したこと無い(もうかれこれ14年くらいやってるというのに)ので、実際はどうかがわからないのだが、詩で辞書を見ながら読んで読解を深める、ってことはない気がする。
 とまあ、自分なりにいろいろな学び、気づきをえられて、充実した歌会でありました。そのあとの二次会も楽しかった。歌会主催者の村田さんにミクシイを薦めたり、昔の屈辱の飲み会について語ったりと、まったく短歌に関係ない話を展開し続けたけども。

おしまい。


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