un capodoglio d'avorio
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2003年02月24日(月) THE HIGH-LOWS @八王子市民会館

JR八王子駅改札でハルコンと待ち合わせ、ちょいお茶してから勇んで向かう、八王子市民会館。13ヶ月ぶりだよね。去年の一月に行ったときはどか・どら・惣一郎・エディンの四人だったね(参照→2002/1/20)。あの時は、まだ退職はもちろん、異動もまだしてへんくて職場もオーソリやったし、オーロラも見てないし、この日記も付け始めてへんかったし。同じハコで見る同じバンドのライブ。時間の流れが身につまされる、のかな?

セットリスト@八王子市民会館(FEB.23.2003)
1. 一人で大人一人で子供
2. TOO LATE TO DIE
3. 曇天
4. 青春
5. フルコート
6. アメリカ魂
7. 毛虫
8. マミー
9. つき指
10.ななの少し上に
11.俺たちに明日はない
12.エクスタシー
13.夏なんだな
14.罪と罰
15.相談天国
16.不死身のエレキマン
17.ミサイルマン
アンコール
18.不死身の花
19.スーパーソニックジェットボーイ
20.真夜中レーザーガン

けっこう席はひどかった。二階席の後ろの方の、一番脇。むむ。こんなにヒロトが遠くかすむのは初めて。でも、こんなに後ろだからこそ、違った見え方ができるかもと、モチベーションを奮い立たせるどか。以下、特にどかのココロに「キタ」ナンバーを抜き出して。

5. フルコート
やった、やっと聞けたよぉ!SHIBUYA-AX・2DAYSでも赤坂BLITZ・2DAYSでもやってくれへんかった、どかの「ライブで聞きたいベスト5」のうちの一曲!イントロのドラム聞いただけで一気に鳥肌ぞわわ。もっともっとライブでやってくれていいのになあ、定番にして欲しいなあ。ヒロト節の歌詞が最高なナンバー、少しブルーハーツっぽい童謡系ロック。♪やーぶれないーびーんせんとー、こーわれないーシャーボンだまー(甲本ヒロト作詞作曲「フルコート」)♪の部分が最高に大好きなどか。この時点ではまだ、ヒロトの声のエンジンはまだかかりきってなかったけど、どかのテンションは沸点に達したの。

7. 毛虫
めっちゃくちゃスローテンポにアレンジされたバージョンやった。大概アルバムよか、若干速くなるんが少なくともハイロウズやと普通やけど、アルバムよかずーっと遅かった。そして、この曲で、ようやくヒロト、エンジンかかった!曲のスピードが遅くなると隙を露呈する凡百のメロコアバンドと違って、ハイロウズにはヒロトの声がある。この声があるかぎり、全ての曲の隙間を埋めてかつテンションを高めていくことができるのね。特別な声。♪けむし、うぉうぉうぉうぉうぉ(甲本ヒロト作詞作曲「毛虫」)♪のコーラスで、市民会館のオーディエンス全員で大合唱、爽快。

8. マミー
ヒロトのボーカルエンジン全開で突入するスローバラード(厳密に言うとバラードじゃないけど)。最近のどかの最お気に入り曲。基本的にはマーシーの曲よりヒロトの曲のが好みだけど、エンジェルビートルで一曲選べといわれれば、このマーシーのこの曲を迷わず選ぶ。毛虫ではやんわり揺れていたオーディエンスも、この曲ではピタっと立ち尽くし、ただ耳を傾ける。敬虔さと荘厳さが入り混じった空気、宗教体験とは言えないかもだけど、神秘体験とは言えるのかも。時間が、止まった。

10.ななの少し上に
エンジェルビートルから二つ選びな、といわれれば二つ目はこのヒロトの曲。ライブではこの曲をやる前にヒロトとマーシーがつつっと寄り添って小声で「ワン・ツー・・・」って呼吸を合わせて入るのね。ロック界屈指のカリスマ二人がハニカミながら肩を組んでる姿を見ると、なんだか泣ける。私たちの100倍も強くて、同時に私たちの100倍も弱い、そんな感じ。胸が締め付けられる。そんな印象的なシーンから始まるこの曲はきっと「ライブで聞きたいベスト5」に割り込んでくることになるだろうな、絶対。マミーに匹敵する、正統ハイロウズロックチューン。

18.不死身の花
やったあああ!「ベスト5」の残る最後の曲、AXでもBLITZでも聞けへんかったのに、アンコールのしょっぱなにやってくれたよぉ。なんだか、競馬場で身体を冷やしすぎたらしく風邪っぽくて熱っぽくてフラフラしてたどかは、アンコールまでにけっこう消耗してて、ハルコンに心配されて。でも、このイントロ聞いただけで、どかの身体に残ってたカロリー全部かき集める事に成功、記憶があいまいになるほどはしゃぐどか。♪さようならがさびしくないならー、てばなすときためらわないならー(甲本ヒロト作詞作曲「不死身の花」)♪深いな、深いよ、ヒロト。涙がこぼれたらヒロトが見えなくなるから、必死にこらえて我慢して。

と、言うわけで八王子、今年も良かったです。上から距離をおいて見るバンドの5人は、ちゃーんとやっぱり、バンドしてたし。ヒロトやマーシーがひたすらカリスマの波動・オーラをびしびし客席に当ててくるんだけど、それを後ろからちゃんとさきとクン・しらいサン・おーチャンの三人が支えてフォローして、絶妙の五角形を作ってたのがよく見えた。あと、ヒロトのMCも最高に良かった。

  知ってるよ、はちおうじー!

アンコール三曲やったあとのこの一言は、キいたよね(前振りを知らないとなんのことだかわかんないだろうけれど)。なんて賢くて、なんて温かい人なんだろう。ヒロトの声が最初あんまし出てなかったから「風邪か?」と心配したのも杞憂でホッとしたし。そして何より、とにかく「ベスト5」の残り2曲を聞くことが出来たのが最大の収穫。あーそうかー。AXの二日間、BLITZの二日間、そしてこの八王子と、五日間で完結するサイクルだったんだ、きっと。

自分の強運を、つよくつよく、誇りたい気持ちになった。風邪でネツっぽい身体を支えて、フラフラ歩きながらでも気持ちは、つよくつよく、保っていた。


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