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un capodoglio d'avorio
ファインモーション、完敗の五着である。
ああああああああああ、武豊を鞍上に迎えてなお、ファインが届かない地点があるなんてえええええええ。
 ↑どかの心象風景、では無く(無くないんだけど)府中の解体中の旧スタンドです
思わず普段のどかずだいありぃの「文法」を外して、結論から書いてしまうほど、衝撃はでかかったのぉ。あー、負けたのよぉ。負けた理由は多分・・・
完全に穴中の穴馬、タップダンスシチー(14頭中13番人気)の 勝負かけた「大逃げ」あっさり炸裂する。 そのためいつものファインっぽい先行のリズムにズレが生じた。
ということなんだと思う。例えば今まで全勝してきたキャリアの6つのレースでは、多少のズレなど問題ないくらいの圧倒的力量の差、寒くなるほどの切れ味の鋭いスパートで圧勝してきたんだけれど、初の一級線の牡馬との顔合わせ。このズレを補正する余裕は与えられなかったのだろう。そりゃ、そうだよね歴戦のG1馬(G1レースを勝った馬のこと)が9頭もいたんだもの。
でもね、でもね、ファインならやってくれると思ってたのよぅ。例え3歳牝馬でもぉ。はあ。まあ、あれだけ流れに翻弄されつつも去年の年度代表馬ジャングルポケットよりも上位に来てかつ、御大ナリタトップロードにかっちり着いていけたのだから、誰も彼女を責めることなんかできない。・・・責めるな!バカ。
にしても勝ったシンボリクリスエスの末脚はまさに「鬼」だった。ゴール直前5完歩、先行するタップダンスシチーを含めて、全ての馬が止まったかのようやった。中山の最後の坂を上りきってなお、あれだけのパワーとスピードを余しているのは、まさに桁外れ、かっこよかったなあ。もともとの搭載エンジンがその辺のとは違っているのはファインといっしょでも、修羅場のくぐり方が違ったということだろう。天皇賞はともかく、ジャパンカップはかなり大変な競馬だったものな。いずれにしても、あんたが大将や。
どかが競馬を始めた年の3歳馬達は、きっとこれからずっと先、そのときはもう馬券を買わないどかであってもすぐに思い出せる彼、彼女であると思う。シンボリクリスエスは日本競馬界最大のレース「ダービー」で二着だった。一着のタニノギムレットは既に怪我のために引退した今、そして古馬相手の天皇賞と有馬記念を既に制覇してしまった今、<年度代表馬>に推されることは決定だし、もぉ日本最強だ。来年は海外にうって出ることがほぼ決定しているとも聞く。それがクリスエスのためでもあるし、どかは寂しいけれどエールを送るともさ。
でもね、でもね、来年の有馬でもう一度、ファインと走って欲しいどか。もう一度雪辱のチャンスをあげて欲しいなあ。2002年の秋華賞は絶対忘れないレースだ。カミソリの切れ味、4コーナーに見えた彼女の周囲に漂うのは、熱気ではなく、冷気でありねらいすました狂気。ドンッじゃなく、スゥッ。ボブ・サップじゃなく、高橋ナオト(もぅいいか)。
にしても有馬記念、中山競馬場はすごい熱気だったみたい、オーロラビジョンの向こうで。
 ↑府中でもこの群衆、新スタンド内のオーロラビジョン前で
ダービーを府中で観たどかはあれ以上のスタンドの煮沸はないのでしょう。って勝手に思ってたけど、有馬もまた、別格だなあスタンド。やっぱ、人気投票やってオールスターで競争するからなんだねー。中学ン頃、ニュースで映像を観たのがどかの競馬体験の最初、それは伝説のオグリキャップのラストラン@有馬記念だった。<競馬=不良の怖いおっさん>というステレオタイプなイメージを持っていたどかだったけれど、あのときの中山競馬場のスタンドの光景は、そんなイメージを払拭するくらい、ポジティブな響きを天に照射していた。今思えば、自分がここにくるのは、あのときからきまってたのかな、なんてセンチなどか。
ファインはこのあと休養に入るらしい。ゆっくり休んでまた、その切れ味を増した脚を見せて欲しいな。待ってるからなあ。
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