ねろえび日記
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2017年05月27日(土) ベルギー奇想の系譜展

ベルギー奇想の系譜展
ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで

おもしろそう展覧会なので、がんばって神戸まで行ってきました、案の定、道に迷った(初めてじゃないのに)

もともと最初から最後まで同じ力加減で順番を守ってきちんきちんと観ていくのが苦手なのだけど、こういう壮大な展覧会(500年のスパン、120作品)だと、いつもに増して、ペース配分が気になり全貌を掴んでから観たくなるのだが……。逆流しにくい展示コースだとやりにくい。それでも、ちょいちょいプチ逆流したり戻ったりしながら、置いてある見本の図録を見て現在位置を確認したりしつつ、もうテキトーに力も抜いて、できる範囲で楽しみました。見逃したものもあるけど。ボスとかブリューゲルとか細かすぎて情報量が多すぎて、大変なのよ。変てこな生き物ラブ。

フェリシアン・ロップス、知らない人だったけど、おもしろい。特に「娼婦政治家」が印象的だった。明るい色彩で可愛い画風なのに強烈皮肉な内容。
思いがけずクノップフが観られるなんて! 素敵。
ルーベンスもこういう機会じゃないと、観ないもんな〜、自分の好みとして。

デルヴォーとマグリットもあって、オオオッ!と思ったけど、ちょっとショボかった。ま、しょうがないけど。
マルセル・ブロータールスのわけのわからん猫作品とか、マルセル・マリエンの「見つからないもの」(一眼の眼鏡)とかにちょっとウケつつ。
なんやろな〜、時代が遡るにつれて、テンションが下がって行く、なんかつまらん、大味になっていく……。
まあそれだけボスやブリューゲルが強烈だということなんですけど。500年も前にあんなにキモカワイイキャラクターを生み出していたなんて、もう脱帽。恐るべし、ベルギー。


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