| 2003年04月08日(火) |
巌の一番長い日(パート�供� |
手術(9時開始)の1時間前には病室に集合ということなので、久々に出勤ラッシュに揉まれる。眠ってないので…とにかく寝たい、電車の中で立ったまま眠ろうかと思う。
春の嵐とでもいうのか、風の強い雨交じりの天気。桜吹雪がとても綺麗だが、なかなか浮かれた気分にはならない(当たり前だ)。さすがに当日と思うと、昨日の夜桜とは違うのであった。
病院には、バアさんと妹が先に到着していた。妹の顔を見るのは3ヶ月ぶりだが、相変わらず何も口をきいてくれない。せっかく正月でも揃わない家族がそろったというのに、妙に空気が重いのは手術前だからというわけではない。
早めに来たのは何か医者から説明があるのかな、と思ったのだが何もないまま病室に雁首を並べる。これはツライ。家族が珍しく集合しているのに、それがツライというのだから困ったもんだ。耐えられないのか妹が席を外す。「まだ、あの調子か」とバアさんに聞けば、そうなんだよと一言。声をひそめるバアさんは、相変わらず他人のような反応だ。
いくつかの前処置をして、ジイさんが運ばれる。家族全員、大名行列のようにゾロゾロと後に続く。「じゃあ、行ってくる」と手術室に消えた。
看護婦さんに「ご家族は、どちらでお待ちになりますか」と聞かれたバアさんは、天気もあれなので明日、来ますから今日は帰りますと告げる。え? この間もそうだったのか。(最初の手術…というか事故のことはかなり遅れて知らされた)
だいたい、手術には5〜6時間はかかるらしい。 病院で寝てようとも思ったが、基本的に抵抗力がない身分なので病院にはいたくない。そもそも明日は自分に骨髄検査あるんだし、これで体調崩したら大変だ。一度、部屋に戻ることにする。
まさか、最悪のことにはなってないだろうけど、このままというのも変なので再度、病院へ。水郷沿いの桜は往復の道で昨夜から見続けているが、その都度、姿を変えている。もう桜は終わりだ。 集中治療室で待たされる。厳重な扉の中から出てきた看護士に「時間はありますか、しばらくお待ちください」と言われたので待つが、なかなか呼ばれない。1時間ほどしてイスの横にあるパンフレットに気付く。集中治療室の面会、午後は5時からだというではないか。この状態が続くというのなら、担当の先生に顔を出してこようと思い、集中治療室に声をかけると忘れていたのか「手術当日の方は時間平気ですよ、お入りください」だと。…さっきの奴、なんていい加減な。あんな奴がここにいて大丈夫か?
麻酔が効いて朦朧としているジイさんであるが、今回の手術は傷が大きいらしく、うわごとのように「首が痛い」と繰り返すばかり。きっと、俺が来たことも覚えてないだろう。
廊下に出ると、丁度担当の先生が様子を見にやってきた。「あ、ご家族の方、来てたんですね」と安堵の表情。手術当日だもんなぁ。これが普通だよね。で、手術は一応、成功したという。まだどんな影響が出るかわからないが、問題はリハビリということになる。何にしろ、ホッとした。
気分が楽になったからか、帰りは桜が綺麗に見れた。人間は、気持ちひとつだということがハッキリした。 で、今までどうしても足が向かないでいたリハビリのプールに、この雨の中、突然出かける気になる。夕方は土砂降りになっていたので、何もこんな日にとは思うのだが積極的なことである。鬱になって無気力な状態を考えたら、こういう状態を大切にしなければ。
でも、施設の前に来たら足が止まる。ダメでした。まだ怖くて近寄れない。なんで客がこんなに悩まねばならぬのか。NASの職員は責任を感じてもらいたいものだが…。
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